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 zkun wiring system(略称:ZWS)は電子工作で使われるブレッドボードを利用して、エレキギターの内部配線を様々なパターンに変更して実験できるシステムだyo 最初に一度装着作業さえすれば、以後は面倒なハンダ付け作業なしでPU交換やコンデンサー交換、並列やフェイズアウト等の配線変更ができるようになるので、あれこれ試行錯誤して自分の気に入る音を探したいという人には最適な実験システムだと思うyo(画期的笑) ハムバッカーの4つのコイルのありとあらゆる接続パターンを実現したシステム「zkun 4 coils」や、ブースター回路を内蔵したパターンまで実験を進め、現在はZWS2にバージョンアップして研究を続けているyo




zkun wiring systemとは    
 ギターの配線に興味をもったのは膨大な配線図パターンをうpしているDGB Studioさんのサイトを見つけたのがきっかけだyo
DGB Studioさんのサイト(ギター配線図のところ) http://www.geocities.jp/dgb_studio/index_j.html
ハムバッカー×2の配線だけでも258通りもの回路例が掲載されてるのでビックリしたyo 各コイルの向きと順番、直列・並列とボリューム、トーンの接続位置とコンデンサーの容量くらいは知ってたけど、コイルに対してコンデンサーを並列につないで共振を発生させる方法とかは知らなかったので目からウロコだったyo なるほど、コンデンサーをそういう使い方ができるなら、切り替えスイッチの接続方法なども含めて考えれば膨大な回路例が考えられるというのも納得だね。ただ、それだけ色々回路パターンがあっても実際のところ自分のギターでどれだけ音が変わるのか、自分が気にいる音が出る回路はどれなのかというのは実際にやってみないとわからないよねw それを一個一個試してみるのに何百回もハンダでパーツをつけ外しすることを考えるとたいへん過ぎて時間的にも気力的にキツいと思うよねw せいぜい目星をつけて2〜3パターンやってみるのが精一杯だろうねw(それが普通笑)

 そこでボクは電子工作で使われる、電子部品をハンダ付けしなくても自在に配置することができる「ブレッドボード」というものを使ってギター配線を手軽に変更できるシステムを考えてみたyo それがzkun wiring system(略称:ZWS)というわけさw ハンダ付けなしで結線できるようなシステムとしては、主にPU交換をラクにすることを目的としてダンカンが妙なボリュームポットを考案してソルダレスシステムとか名付けてたり、EMGもコネクタで結線する方式をとってるね。だけどそれらはしょせんザグリの中やピックガード裏でのワイヤーのつなぎ外しがラクですよというだけで、決して膨大な数の回路パターンを手軽に試せるようなシステムではないよne そこがzkun wiring systemの画期的なところだyo(ドヤ顔笑)

 zkun wiring systemでは、ザグリの中にブレッドボードを収納するんだけど、コネクタを外せばブレッドボードを取り出せるようになっているので、回路図をPC画面で見ながら机の上でじっくりと配線を組むことができるよ。ハンダごて片手にギターの狭いザグリの中でビニール線焦がしながら必死に配線なんかしなくていいということだよw(余裕笑) ボードのサイズは標準ボードで80mm x 50mm。オプションラインを外すなら80mm x 40mm。それでも無理ならミニボードの46mm x 34mmというのもあるよ。小さくなるほど配線の自由度は減ってくるけどね。まあ、ミニボードならばとりあえずどんなギターのボリュームポット裏スペースにでも収まると思うよ。それも無理なら、いっそのこと標準ボードをギターのボディー裏にでも両面テープで貼り付けるという手もあるyo(苦笑) もちろんノイズを拾いやすくなるのでおすすめはしにくいけど、とりあえず実験してみるにはそれもアリだと思うよ。つまり、zkun wiring systemはどんなギターにも搭載することは可能ということだyo('13 3/23)



ノイズ対策について    
 zkun wiring systemにも弱点はあるよ。それはやはりシールドの問題だね。通常のギター配線ではシールドで覆われたリード線を使い、ハンダ付け部分の直前になってようやくリード線が露出するというかたちをとっているので、ノイズを拾いうる個所が非常に短くなってるよね。ただ、シールド線は太くて硬くなるので、これがザグリの中で十数本も錯綜したら互いにつっぱり合ってスペースを圧迫するのでブレッドボードを収納するスペースをとるのが困難になるんだよね。そこで、ボクは今のところシールドされてない普通のやわらかいリード線を使ってコネクタにつないでいるよ。現状でもハムバッカーの標準の配線で元々のコンデンサーをつないで鳴らす分には特にノイズが気になるというほどのことはないne ただ、シングルコイルにタップしたり、直列に3つ以上つないだり、コンデンサーの容量を大きく変えてみたりというように色々変化させると、状況によっては蛍光灯やPCのノイズをやや多めに拾ってるかなと感じるときはあるけど、まあそうした体感も実験の一部かなと思ってるyo(微笑)

 今後考えているノイズ対策としては、ザグリの中全体をアルミでしっかりシールドするというのを考えているよ。そいつをアースにつないでやれば、個々のリード線をシールドするのみならず、ブレッドボード本体ごとシールドできることになるので効果は大きいかなと思うyo もう一つの方法は、細くてやわらかい理想的なシールド線を見つけることだね。そいつを使って各ポットからコネクタへのびる配線をすべてシールド化すれば、元々の配線と同等レベルまで対策ができることになるよね。ただ、そんな理想的な線が見つかるかどうかだねw(苦笑)

 まあ、ボクが考えるに、シールドという点ではまだ完璧ではないので多少のノイズ乗りはあると思うけど、それよりも手軽にとっかえひっかえ実験できるメリットがとても大きいと思うよ。このようなシステムがなければ、誰がコンデンサーをとっかえひっかえしながら並列や直列の配線を試して微妙な音の変化を実感してみる機会がもてるだろうか? 多分そんなことは一生体感しないままあの世へ行っただろうと思うね、てきとうに聞きかじりのシッタカ蘊蓄だけ語って人には「無知乙」とか言いながらw(2ちゃん笑) このシステムを使うことで見つけた「自分のお気に入りの配線」を実際に自分のギターに理想的なシールド配線で施すまでの仮り組み状態だと考えてもらえばいいんじゃないかなと思うyo('13 3/23)



用意するもの       
 これがなくては始まらないのがブレッドボードだね。2.54mm間隔の穴がいっぱい開いているボードでいろんなサイズのものが販売されているよ。穴の中では縦方向に金具でつながっているので、同じ列に差した部品同士は電気的に導通するというだけの単純な仕組みだよ。部品を受け止める金具部分は両側からはさみこむクリップのような構造になっているので、適度な圧力で部品が固定され、抜くときもそのままスポッと抜けば外れるようになってるよ。ボクが選んだのは横に30列、縦に6行×2段、さらにオプションの電源用ラインが2行ついているタイプのニューブレッドボードというやつだよ。だいたい440円くらいで売ってるよ。こいつをボクは標準ボードと命名したよ。サイズは80mm x 50mmで厚みが9mm。縦横に連結して大きなボードを作れるようにジグソーパズルのような切り込みがついてるよ。売ってる状態では電源用ラインが下側についてるんだけど、ZWSでは上側につけて使用するよ。電源用ラインも連結式になってるんだよね。ただ、裏面に絶縁用のセロテープがベタッと貼られているので、少し上下にずらしてやってからカッターナイフでセロテープをきれいに切断しないと電源用ラインを分離することができないので注意してね。電源用ラインを取り外した本体だけならサイズは縦40mmになるよ。これだけでもたいていの回路なら結線できるんだけど、アース線を左端から右端まで接続するのに便利だし、場合によっては電源用ラインと本体との間に3行幅のパーツを直付けして配線すれば物凄く効率的だったりするので、スペースが許すかぎりは電源用ラインをつけて使うようにしてほしいよ。あと安い類似品が売ってたりするけど、縦に5行しか穴が開いてないタイプのものはZWSでは使い勝手が悪いので避けたほうがいいよ。あくまで縦に6行あることを前提に配線図とかも掲載していくので注意してne
 標準ボードとミニボード

 そのサイズのボードだと自分のギターには入らないなあ、という人にはミニボードもあるよ。こちらは46mm x 34mmで厚みが9mm。横に17列、縦に5行×2段の穴が開いてるタイプだよ。このミニボードはいくつかの会社が出してるようで、微妙に上下左右の余白の幅が違ったり(これによって裏技的にコネクタを差せる場合、差せない場合が出てくるw)、縦横に連結できる切り込みがあったりなかったり、妙に中の金具がキツ過ぎて部品を差しにくかったり(逆に言うと、ゆるゆるのパーツでもしっかり固定できるメリットがあるw)とか色々違いがあるので、選ぶときには注意が必要w(分かるかよ笑) まあ、220円くらいで売ってるので、イチかバチか買ってみて自分の用途に合わなければ諦めて他社のを買うというパターンでいいんじゃないかな。ミニボードのサイズならたいていのギターの裏蓋の中に収納可能なんじゃないかなと思うよ。ただし、標準的な配線を組めること、PUの交換をコネクタ式で簡単にできること、トーンコントロール用のコンデンサーを抜き差し自在に交換できちゃうこと、などはできるけど、複雑な配線を組むためのスペース的な余裕はないので、できることは限られるということに注意してね。逆に言えば、回路なんてわからんしPUとコンデンサーを簡単に交換したいだけ、という人はミニボードで十分と言えるne

 ボードの中で配線をするためのジャンプワイヤーも必要だよ。これは短い線が長さごとに色分けされたものがパックになって売ってるのでそれを利用するのがいいよ。いっぱい入ってて1袋450円前後。自分でビニール皮膜の針金線を裁断してジャンプワイヤーを手作りしてもつなぐことはできるんだけど、長さごとに色分けされていることで、ほしい長さの線が一目でパッとわかるというメリットがとても大きくて、作業効率にかなり影響するんだよ。ケチケチしないでセット売りのジャンプワイヤーを買うのをおすすめするよw(微笑) 長いワイヤーを含んだものとかがセットになっているものもあるけど、ぶっちゃけZWSでは長いワイヤーはほとんど出番がないので短いワイヤーばかりの入った袋で十分だよ。長いワイヤーがたまに必要なときは、そのときこそ針金を切って自分で専用線を作ればいいよ。あと、狭い場所に大量の線を通す必要があるときも自分で作った細い専用線を使えば市販のワイヤーよりも線をいっぱい押し込むことができるよw あと、ちっこいワイヤーをつまんだり抜いたりするのに、先がとんがってカーブしたピンセットがあると便利だyo

 ワイヤーストリッパーという工具もぜひ用意しておくことを強くお勧めするよ。ZWSではビニルリード線の皮膜を剥く機会が多いので、使いやすいワイヤーストリッパーがあれば作業が非常にはかどるよ。なまくらのニッパーやハサミでちまちまと皮膜を剥いてるようではその程度のクオリティーにしかならないし、断線や接触不良の原因にもなりかねないよ。無駄な時間を使わないためにもこの機会にちゃんとしたワイヤーストリッパーを1本買っておくといいと思うyo
 ワイヤーストリッパー

 ハンダごて、ハンダ、ハンダ吸取線も一番最初に必要だよ。最初にボリュームポットとかの各端子から1本ずつ12cm程度のやわらかいリード線をつなぐ作業をするのに必要だよ。必要なのは最初のそのときだけなので、人から借りて使うというのもありかもねw 作業自体は大きな端子に1本の線をつけるという初歩中の初歩の作業なので小学生でもできると思うよw あっ、そのあとに各ポットとジャック、トグルスイッチ、ボディからの各アース線をつなぐ作業もあるので、そこだけは集中してがんばってねw リード線は赤、青、黄、黒、白、緑、オレンジの7色を用意してね。これは配線図でもこの色名を使って呼ぶことになるので、違う色を使うと混乱のもとになるから必ずこの色を使ってね。カラーリード線パックなんかを買えば必ず入ってる色ばっかりだし、長さは各色50cmあればたりるよ。あとボリュームポットなどを外すときにそれぞれのナットのサイズに応じたスパナも必要だne

 そうやってつないだリード線をブレッドボードに接続するためのコネクターが必要だよ。このコネクターこそがZWS最大のキモと言えるかもしれないよ。ボクが色々探して選択したのはサトーパーツ株式会社製のスクリューレス端子台ML-700-NHのシリーズだよ。製品詳細はこちら。このパーツの何が優れているかというと、まずリード線をいちいちネジ留めとかする必要がなくワンタッチで着脱できるところ。しかもリード線の挿入口が先細りになっているので的確に固定位置に誘導されるため接触不良などが起こりにくい。L型デザインなので全高を抑えることができる。ピン数が2〜20まで各サイズ揃っている。基板取付部が長さ3.5mmあるのでブレッドボードに差したときにしっかり固定される。基板取付部の先端が鋭角にカットされているのでブレッドボードに差し込みやすい。というように、まさにいいことづくめで欠点がない。ZWSのために開発された専用部品であるかのような完成度w(神パーツ笑) ハムバッカーPU用に5pinのものを2つ、2volume-2toneとトグルスイッチなど用に9pinと8pinを各1つずつ用意するよ。それぞれのピン配置は取り付けの説明のところで詳しく解説するよ。最初に用意するのはとりあえずこの数だけでOK。そのうち拡張コントローラーとかをやりたくなったら、また追加で買えばいいよ。そのときに何ピンのものを使うかはやりたいことによって変わってくるし、無駄に大きなものを買っておいてもそのデカさがかえって足を引っ張る可能性もないとはいえないので、必要になったときに買いなyo、と助言しておくyo(微笑)
「神パーツ」ML-700-NH

 このほか、実験用に色々なコンデンサーを用意しておくといいだろうね。安いものだから適当に各容量を2本ずつそろえておいてもいいかも。ちなみにギターのトーンコントロールによく使われているのはシングルコイル用なら0.047μF、ハムバッカー用なら0.022μFらしいけど、その前後の容量のものも試してみるといいし、コンデンサーにも色々なタイプのものがあるので種類別にそろえてみてもいいだろうne(違いは実感できるのか笑) あと、ハイパス用につなぐコンデンサーはまた違う容量のものを使うので、これも必要に応じて買い足していけばいいyo

 あと、ハムバッカー2つのギターで話を進めているけど、ハムバッカーの配線でいろいろ凝ったことをするなら4芯+シールド線の5本の線が出ているタイプのPUを用意することを強くお勧めするよ。そのためにPU用に5pinコネクターを定義してるわけだしねw 3芯+1芯シールド兼用、3芯+シールド、2芯+1芯シールド兼用、2芯+シールド、1芯+シールドなどいろんなパターンの線出しがあるけど、一番自由度が高い実験ができるのはやはり4芯+シールド線のものだからね。PUのグレードアップを考えていた人なら、丁度いいのでこのタイミングで4芯+シールド線のものを選べばまさに完璧だと思うよ。あっ、注意してほしいのはお店屋さんやオクなんかで「4芯」と書いてあっても実は「3芯+シールド」だったり、「3芯+1芯シールド兼用」だったりする場合があるので注意が必要だよ。実際に出ている線を写真なり実物なりで自分の目で確認するようにしたほうがいいよ。他人の言うことは本当にあてにならないからねw(苦笑) とりあえず最初に用意するものはこれで全部だyo('13 3/23)



取り付けてみようw    
 ZWSの取り付け作業を始める前に、まず自分のギターがどういう配線でつながれていたかを正確に図に描いて保存しておくことをおすすめするyo 初期状態に戻せるようにするためにもね。図が描けたら、さっそく配線を外していこう。ニッパーでプチプチ接点を切っていってもいいし、ハンダごてを当てて線を外していってもいい。お好きなようにw 線が全部外せたら、ナットをゆるめて、ボリュームポット、トグルスイッチ、出力ジャックをいったん全部取り外してしまおう。ボリュームポットの場合は1つの端子をひん曲げてアースに接触させている場合があるので、それをペンチで引き起こして元通りの形状に戻すよ。ZWSでは3つの端子をすべて独立して使うからね。そして、各端子についたハンダやリード線の残骸をハンダ吸取線を使ってできるだけきれいに除去するよ。各端子の接点穴がポッカリとみえるように除去するよ。ポットの背面も余計なゴミを残さないようにね。ここにシールド線やハンダがたくさん残ってるとブレッドボードを置いたときに裏蓋がしまらないかもしれないからねw(苦笑) ボクはSGに搭載したんだけど、ボリュームポットが小さいタイプだったおかげもあってボディの厚みの中でおさまって、コネクタを差した状態でも裏蓋はきちんと閉められるよ。ポットがデカくてかさばるようなら、いっそのこと小ぶりのポットに換えちゃうというのも手だne
 購入当初の配線状態

 ポット類の端子が全部きれいになったら、リード線をつないでいくよ。各色のリード線はだいたい12cmくらいの長さに切って先っちょを剥いておくよ。それを各端子の穴にしっかり通してよじってからハンダ付けをするようにしてね。接触不良で信号が通らないとか、そういうくだらないミスが発生するようでは実験になんかならないからね。ここは集中して確実に作業をしてほしいyo まずは4つのポットからいこうか。軸をクランプにでもはさんで、ポットの平らな背中を上に向けた状態で固定するよ。その状態で3つの端子を自分の側に向けるよ。自分から見て一番左の端子に青いリード線、真ん中の端子に黄色いリード線、右の端子に赤いリード線をハンダづけするよ。4個のポット全部同じ並び順で合計12本のリード線を1本ずつハンダづけしてね。次はトグルスイッチ。フロント側に倒したときに、反対側の爪をはじいて接触を離すことによってリアの信号が切れるという構造になっていることを理解して、3つある接点のうちどれがリアの信号になるかを自分で考えてねw(苦笑) いろんなスイッチ形状があるのでそうとしか言えないんだよね。まあ、中央が出力端子であることは間違いないと思うけど。違っていたら違っていたで、またつなぎ直せばいいだけなのでまあやってみてよw フロントの端子にオレンジのリード線、リアの端子に緑のリード線、出力端子に白のリード線をハンダ付けしてね。最後に出力ジャック。中央につながってる端子に白いリード線(トグルスイッチにつけたのとは別のもう1本をつけるよ)、周辺の輪っかにつながってる端子に黒いリード線をハンダ付けしてね。このとき、黒いリード線といっしょに、アースをつなぐ線もいっしょに穴に通してハンダ付けしてね。その線も黒いリード線を使うよ。アース線は、そこから4つのポットの側面を経由して、トグルスイッチの側面につなぎ、本体から出ている弦アースの線ともつなぐよ。ポットの背面ではなく、側面につなぐのは、ブレッドボードを置くのに邪魔にならないようにするためだよ。アース線のつなぎ方は各自のギターのレイアウトによってどんな風につなぐか考えてね。ボクはポットをすべてボディにつけてからアース線をハンダ付けしたけど、先にアース線をつないでからポットをボディにつけたほうがラクな場合もあるかもしれないから各自で工夫してne

 各ポット類をギターに取り付けたら、いよいよコネクタにつないでいくよ。各リード線の先っちょは5ミリくらい剥いて指でよじっておけば十分だよ。へたにハンダで固めたりするとコネクタの穴に入らなくなったりするからやめといたほうがいいよ。そこまでしなくてもML-700-NHはしっかり固定してくれる優れ物なので大丈夫だよw 小さい押しボタンを押したままリード線を突っ込んでいって奥まで届いたなというところでボタンを離せばそれでもう固定完了だよ。超便利でしょw では9pinのほうからいくよ。右利きという前提で話を進めると、左手でコネクタを持って、右手でリード線を差していくよ。穴にむかって左側から順に差していったほうが作業がやりやすいので左から右へいくよ。一番左がフロントボリュームポットの赤いリード線。以降、「FV赤」という風に呼ぶよ。次が「RV赤」。続いて「FV青」「RV青」「FV黄」「RV黄」。次がトグルスイッチからのオレンジのリード線「F橙」、そして緑のリード線「R緑」、最後に白いリード線「白mix」、これで9本だyo
 9pinコネクタの配列

 次は8pinのほうね。これも左から右へいくよ。まず、出力ジャックからの白いリード線「白出力」。続いてトーンポットからの6本が続いて「青RT」「青FT」「赤RT」「赤FT」「黄RT」「黄FT」だよ。色の順番がさっきと違うのと、RとFの順番も逆なので注意してね。なんでそんなややこしいんだよ!と思うかもしれないけど、これには深い理由があるのでまあ信じてyo(微笑) そして最後に出力ジャックからの黒いリード線「黒アース」、これで8本だyo
 8pinコネクタの配列

 ピックアップの線は各社ごとにまちまちの色が使われてるらしいねw(大苦笑) そのへんの事情がこのサイトで一目瞭然だよ。なので、自分のピックアップのどの色の線がどこにつながっているのかということは、悪いけど各自で確認してよね。ピックアップの5pinコネクタは一番右にシールド(グラウンド、アース)をつなぐよ。その左隣が「1番」で初期状態の配線で信号出力線としてつながれていた線をつなぐよ。その次の「2番」「3番」は標準の4芯線ではお互い同士で結線されていることが多い2本をつなぐよ。1番の線と導通してるほうが2番になるよ。導通してないほうが3番。そしてまだ残った線があればそれを「4番」につないでね、PUから出てる線が何本であろうと、必ずシールド線が右端で、それの隣がメインの出力線、というのはかわらないよ。もし間違って接続してもML-700-NHコネクタなのでワンタッチでつなぎかえられるから、あまり悩まずにとりあえずつないでみても大丈夫だよw さあこれでコネクタの取り付けはすべて完了だよw('13 3/23)



初期配線でつなごう    
 さあ、いよいよブレッドボードの登場だよ。まずは標準ボードにしぼって話をしていこうじゃなイカ。一番はじめにやってみるべきことは、まず元通りの初期配線で結線してキチンと音が出るかどうか確認することじゃないかなw まずは下図のように配線してみてyo 標準的な2volume-2toneの回路になってるよ。コンデンサーは最初からついてたやつをその位置に差し込んでne


 結線図 

 実物写真w

 結線図の見方を説明するよ。まず基本となるのがa行〜f行は縦に並んだ穴同士が導通してるということ。g行〜l行も同様。また、一番上のB行は横一列ズドーンと内部で導通してるよ。R行は中央部分で途切れているけど、1列〜14列が導通、17列〜30列が導通してるよ。下の方のj行〜l行の3行はコネクタを差すスペースなのでここには結線できないよ。それぞれのコネクタピンがどこにつながっているかが略号で書かれているよ。濃いグレーの網掛けの部分は、コネクタの影になる部分でここも結線はできないよ。薄いグレーの網掛け部分は穴がないところだよ。B行R行の青い網掛けはそこに穴が開いてないことを表しているyo

 結線図の線の色は、実物のワイヤの色ではなくて、その線を流れる信号の種類を色で表しているよ。こうすることで、回路の流れが一目で見やすくなるからね。黒い線はアースにつながる側のColdと呼ばれるラインだよ。青い線はハムバッカーのコイル同士の内部結線だよ。オレンジの線がフロントPUからの出力線だよ。オレンジ線から枝分かれしてトーン回路へ流れていくのが茶色の線だよ。同様に、リアPUからの出力線が黄緑色で、トーンへ分岐してるのが深緑の線だよ。そして赤い線で描かれているのがコンデンサーだよ。ピンクの線はフロントとリアの音がトグルスイッチで選択された後に出力ジャックへと流れる線だよ。ボリュームポットは内部でつながっているので、たとえば青FVから入った信号はツマミの位置などに応じて赤FVと黄FVに分配されて戻ってくるyo

 実物写真の方を見てもらうと、こちらは信号の種類には関係なく、単純にジャンプワイヤーの長さごとに色が決まっているよw(紛らわしい笑) まあ、馴れてくると一目でほしい長さのワイヤーを拾うことができるようになるので、この色分けはとてもありがたいものだyo コンデンサーはギターから外したものをそのままスッポリ差し込んでるだけだよ。見てもらってわかるとおり、上段の2列〜28列が広々と空きスペースになってるでしょw この広大なスペースを利用してさまざまな回路を組んで実験ができるというわけだよw もちろん上段の組み方によって下段の配線も流動的に変わってくるけど、基本となる初期状態の配線でこれだけ広々とフリー領域を確保できているというのは、このシステムの大きな可能性を感じさせるものだと思わないかいw(ドヤ顔笑)

 さて、回路も組めたので、いよいよブレッドボードをギターに装着しようじゃなイカw SGの裏蓋をパカッと開けてコネクタが見えてる状態が下の写真だyo
 ボード未装着時w

 このBlitzのSGはザグリが広々としていて改造にはうってつけの構造をしてるよ。しかも、裏蓋の形状も写真のように半月形をしているのでちょうど直線部分をちょうつがいのようにして、ドアみたいにパタンと開け閉めしやすい構造になってるyo ぼくはとりあえずセロテープを貼ってちょうつがい代わりにしてるけど、実際これで十分だと思うよw 反対側のさきっぽにマジックテープを貼り付けて、閉めたときに固定できるようにしてるよ。貧乏臭いと言えば貧乏臭いけど、いちいち穴をあけたりしてガチガチに固定しなくても、キズをいっさいつけずに仮留めできる仕組みができるならそれに勝るものはないと思ってるyo ここまで大改造してるけど、まだ完全にオリジナル状態に戻せることしかしてないんだよねw(実は慎重派笑) そしてブレッドボード装着後の写真がこちらw(やっとここまで来たか笑)
 ボード装着時w

 コネクタをつないでやるとずいぶんスッキリした感じに見えるでしょw このままパタンと裏蓋をしめて固定できちゃうので、外見上は何ごともなかったかのようにノーマルです。さっそく音を鳴らしてみるともちろん普通に鳴りますw ボリュームもトーンもトグルスイッチもちゃんとはじめのとおり機能します。ま、初期状態になるように配線してるんだから当然だけどねw(妥当笑) 気になるノイズですが、まあノーマルハムバッカー配線でもあるし、最初とそんな変わらん程度という感じです。まあ厳密にみていけばもちろん違いはあるでしょう。そうでなきゃオリジナルが必死にシールド線とか使って対策してる意味はないのかってことになるしねw(苦笑) しかし、とりあえずほとんど無対策のこの状態でも、ノイズが気になって微妙な音色の違いなんか実験してもわからんわ、というようなレベルでは全くないということはボクが保証しようじゃなイカw とりあえずこのままの状態でも、コンデンサーの抜き差し実験はいくらでもやり放題だよ。写真の上側がフロント用で、下側がリア用になってるから、抜き取って同じ穴に別のコンデンサーをサクッと差せばトーンの効き具合が変わるyo いちいちアンプをオフとかにしなくても音出ししたまんま抜き差ししても全然大丈夫だよw とりあえず初期状態の配線実験はここまで。ああ、今日はいっぱい書いたyo('13 3/23)



ミニボードをつなごう   
 次はもう一種類のブレッドボードであるミニボードを使ってみるよ。ミニボードはコンパクトさがウリだけど、コネクタをつなぐのに3行必要だから、上段下段とも2行しか残らないのが苦しいところだよ。標準ボードは1列あたり6行あるので、コネクタをつないでも3行余るので配線に余裕があるんだよね。そのあたりが、ミニボードは単に列数が少ないという以上に配線に工夫が必要とされるところでもあるんだyo ミニボードでもとりあえず初期状態の配線を再現してみるよ。まずは、結線図と実物写真を見てもらおうじゃなイカw
 結線図 

 実物写真w

 実物写真ではコンデンサーや線の下にかくれて写ってない線もあるけど、ちゃんと差してあるよ。こんな風に上から重ねて配線するのもスペース節約の工夫だyo 結線図のほうを見てもらうと、フロントPUとジャック側の8Pコネクタをミニボードの上段に逆さ向きにして差すレイアウトにしているよ。ここで赤い線で書かれているコンデンサーが上段と下段を連絡するような形で配置されているでしょ。こうすることで部品配置と結線を兼ねることができるので、省スペースに大いに効果があるんだよne ミニボードでこういう配線をやりやすいように、あえて9pコネクタと8pコネクタの配列順を一見統一性がないような順番にしているんだよw どうだい、さすがとしか言いようがないだろw(感心笑) 細かいことを言えば、標準ボードの配線とはコンデンサーとトーンポットの接続順が逆になっているけど、これは直列なので電気的には全く同じことなので問題ないよ。このミニボードでも中央のコンデンサーをスポッと抜いて別のものに換える実験はいくらでも自由にできるよw これをギターに接続した状態が下の写真だyo
 ミニボード装着時 

 ミニボードだとスッカスカでずいぶん余裕があるだろw ぶっちゃけ2枚入れることもできそうだねw このように上段側のコネクタを180度反転させて接続することができるのは、細く軟らかいリード線を使ってるからだyo ガッチガチのリード線だとこのような取り回しは多分無理だと思うね。音を出してみると、まあ当然普通に鳴りますw ボリュームもトーンもトグルスイッッチも全部普通どおりに機能していますyo 気になるノイズですが、標準ボードのときと同じでまあほぼ気にならないレベル。この写真を見ていると、たとえばアルミホイルでこのミニボードと配線コードを大まかにくるんで、それをポンとボリュームポットの上に導通するように置くだけでも簡易シールドとして機能しそうな感じがするよねw 今アルミホイルを切らしてるので今度買ったら実験してみるyo('13 3/24)



トグルswを乗っ取ろう  
 トーンコントロールのコンデンサーを交換するとどうなるか。基本的には通常の出力信号線の流れから分岐している線にどれだけ高音成分を奪っていくかという話なので、コンデンサーの容量がデカくなるほど最大で奪っていく量が増える=音を激しくこもらせることができる、という理屈のようですw ただ、0.022μFと0.047μFを交換したときの差をなるほどと実感しやすくするためには、いちいち裏蓋を開けて部品を差し替えて比較するよりも、パチパチっとスイッチで切り替えて聴き比べできたらわかりやすいよね。そういう実験をするのにおあつらえ向きのスイッチが1つあるじゃなイカw そう、トグルスイッチだyo(目をつけられ笑)

 ふつうのギターならトグルスイッチをポジション切り替え以外の用途で使ってみようとしたら、ハンダ付けを全部外してやり変えないといけないし、また元に戻すためにハンダ付けをし直さなくちゃいけないから、どんな愚かな人でも別のスイッチを用意することを選択するだろうねw(妥当笑) でもそこはZWSの便利なところで、すべてのポットやスイッチは自由に結線できるので、一時的にトグルスイッチを別の用途に使うなんてのは朝飯前だyo 今回やってみるのは、フロントPUの音を同じボリュームツマミ位置、同じトーンツマミ位置で、コンデンサだけ切り替えて鳴らせる配線だよ。トグルスイッチがコンデンサー切り替えスイッチになるから、フロントとリアの切り替えはできなくなるのでPUはフロント固定だよw(納得笑)
   結線図 

 リアPUは使わないけど、アース線を全部つないであるので、リアPUコネクタもボードに差しておくといいyo ボリュームとトーンはすべてフロントのもので操作するので、リアのボリュームとトーンはつながってないよ。トグルスイッチをフロント側に倒すとC1コンデンサーが効き、リア側に倒すとC2コンデンサーが効くyo まあ、違いがはっきりわかるのはトーンツマミを思いっきりしぼった0〜1のあたりだけどねw あと、トグルスイッチをミックスポジションにすると、C1とC2が並列で両方つながるよ。効果としてはさらにこもった感じになるねw

 トグルスイッチはシンプルな1回路のスイッチなので、複数接点を同時に切り替えるような高度なワザには使えないけれど、単純なON/OFFや、A /A+B /Bの切替といった用途なら使えるので、動作原理の実験をしたいときなんかは今回のような接続をすれば手軽なスイッチとして使えるne 将来的にはトグルスイッチをもっと高機能な多回路スイッチに変更したい気がするyo ザグリの中で結構なスペースをとってる割には機能が少な過ぎるからねw(リストラ笑)

 この回路はミニボードでも配線することができるよ。それが下の結線図だyo
   結線図 

 リア用のボリュームポットとトーンポットは使用していないので、赤RTと黄RVの列をそれぞれ中継用の足場として利用しているyo こういう使い方をするときは、そのポットの別の端子を同時に使用したら駄目なので注意が必要だyo 足場が足りないときのほか、線が長くなり過ぎて届かないときも中継を使ってるyo 上の図ならf7の所で中継してるし、その前の標準ボードの結線図だとi12、i22のところで中継してるよne 濃いグレーの網掛けの部分は、コネクタの幅が干渉するのでピンを差せない部分なんだけど、逆にその列は未使用の列になるので、こうした中継ポイントとして使えるメリットが生じるんだよねw(棚からボタ餅笑) もし、こうした中継ポイントがないといちいち上段を使って中継することになるので、上段で複雑な回路を組みたいときにネックになってくるよね。そういう意味でもZWSのコネクタ配置は実によく考えられているということなのさw(感心笑) あっ、自分で針金を切ってつくったオリジナルの長い線を使うなら中継しなくても大丈夫だけどねw(強引笑) ま、そんな風に色々工夫できるのもZWSのおもしろいところだyo('13 3/25)



トーンノブでタップしよう
 ハムバッカーをシングルコイルにタップできるギターは数多く売られているよね。それらの多くは、ボリュームノブかトーンノブがプッシュプルスイッチになっていて、押すか引くかすればタップされるんじゃないかな? まあ、そういうスイッチ付きのポットをつければ簡単にできる配線ではあるよねw でも、あのスイッチ付きのポットってかなりかさばるのでザグリの中が狭くなっちゃうんだよねw(苦笑) 今回はそういう特殊なポットを使わず、既存のトーンポットのノブを回していくだけでコイルタップができちゃう回路をつくるyo これはDGB Studioさんが掲載している回路の1つで、トーンノブが0〜5の間は普通のこもらせるトーンコントロールとして動作し、5〜10と増やしていくとコイルタップ音の比率が増えていって、フルテンで完全にシングルコイルの音になるというユニークな動作をするものだyo(優れもの笑) ただし、この回路を使うにはPUからの線が「3芯+シールド」か「2芯+1芯シールド兼用」以上のスペックが必要だよ。言い換えると、ただのシールド以外の線が3本は必要ということだよ。まずは結線図を見てみようw
   結線図 

 ハムバッカーの中点からも茶色と深緑の線がのびているのがミソだよ。こいつがトーンノブにつながっていることで抵抗がコントロールされるわけだよ。無抵抗(ツマミ10)になっちゃうと、後ろ側につながってるコイルからの電流はまっすぐアースに落ちちゃうから出力ジャックのほうへ全く流れなくなるので、結果的に前側につながってるコイルだけのタップ音になるというわけだよ。抵抗を大きくしていったとき(ツマミ5あたり?)は、より抵抗の少ない方へ多くの電流が流れていくから、後ろ側のコイルの信号も出力側により多く流れていき、ノーマルのハムバッカーになるということみたいw(推測笑) それと同時に、トーンポットの反対側の端子には通常のこもらせるためのコンデンサーを通した引き込み線がつながっているので、ツマミ0まで回すと引き込み線がアースへ直行になるので、出力信号線から高音成分がとられまくってトーンがこもるというわけだyo 結果的に1つのツマミを回していくだけで「パキパキのシングル音」から「モコモコのハム音」まで出せてしまうんだから、これは効率がよい面白い回路だと思うよne(感心笑) さらに言えば、通常のトーンツマミは10〜4くらいまではほとんど効果を感じないよね。3〜0くらいの範囲でようやく聴感上こもってきたなという感じが出てくる。つまり、トーンツマミのいまいち働いてない上半分の領域に別の業務をボンと割り当てているわけで、実に無駄のない設計だなと思うyo

 この回路もミニボードでつくることができるよ。結線図は下のとおりw
 結線図 

 実物写真w

 かなりゴチャゴチャしてるけど、実際に配線できるのかよ!という疑問があるかもしれないから実物写真ものせておいたyo コツは、まず短い線から先にはめていくことだよ。次に中くらいの長さの線をはめこんでいって、最後に長い線をはめるのがやりやすいyo ただし、長い線が下になってくれたほうが都合のいい個所もでてくるので、そういうときはすでにはめてある線をいったん抜いて、長い線をそこだけ先にはめるといいyo この写真の場合、コンデンサーの下をくぐる白い長い線を低く張りたかったので、先にはめてあった青い線を抜いて白い線を下に通したyo そんな感じで重ねる順番を工夫していけば線がいっぱい錯綜していても案外配線できるもんだyo あと、しょせんは針金なんだから、自分が詰め込みやすいように指でひん曲げてやればいいんだよw 多少カーブさせながら重ねていけば、三重立体交差くらいなら配線できちゃうyo('13 3/26)



パラレル接続をしよう   
 通常のハムバッカーは2つのコイルが直列でつながれているよね。タップしたときは、そのうちの片方が無効化されてコイル1つだけの音になってるよ。じゃあ、ハムバッカーのコイル2つを並列でつないだらどういう音になるか実際に試したことはあるかな? ハムバッカーのタップはわりとよくあるバリエーションだけど、パラレルを耳にする機会は少ないんじゃないかな。線を途中でショートカットとかいうシンプルな仕掛けだけでは変更できないので、市販のギターの配線ではほとんど対応してないみたいだからねw そんな配線もZWSなら3分でできちゃうよw(楽勝笑) あっ、今回も1つのPUからただのシールド以外の線が3本以上出てる必要があるからねw まずは結線図を見てみようw
   結線図 

 今回は回路図の描かれ方と似たような配置で結線してみたyo(遊ぶ余裕笑) 信号ごとに色分けしてるからさらに分かりやすいんじゃないかなw ふだんは最上段のB行を通してるアース線を逆に最下段にもってきたよ。やってることは、フロントとリアのPUをそれぞれ並列につないだだけで、あとの部分は標準配線とほぼ同じだよ。さっそく音を鳴らしてみようw あっ、ちなみにアンプの設定はクリーンからせいぜい軽いクランチくらいにしてよね。激歪みとかで鳴らしても配線変更による微妙な違いはわかりにくいと思うからw(妥当笑) さらに言うと、激歪みにするとノイズも増幅されるので、ノイズを拾いやすいブレッドボード(中身は金属板だらけw)の場合は不利なんだよne そんなわけでボクはZOOM G5の自作「Nameraka」パッチでモニターするというように基準を決めているyo では鳴らしてみようw チャラーンという感じで、かなり明るく元気のよい音が出るねw(主観的笑) シングルにしたときのような細さもなく、ハムのときの独特の粘着感もなく、イメージ的には明るくパワフルな体育会のお兄さんのようなキャラですねw なので泣きのソロパートとかで使うよりも、むしろリフとかコードストロークで音をガンガン出したい時に適してるような感じかもne(ステレオタイプ笑) ボクのおすすめはフロントとリアでトーン設定を真逆にしてミックスしてやること。こうすると4つのコイルの並列になるんだけど、いろんなキャラの音がまざってかなり分厚い音が得られるyo ボリュームノブをいじってミックス加減を調整してやると少し回すだけでかなり雰囲気が変化するのでおもしろいよw まあ、これはパラレルに限らず使えるワザではあるけどne(苦笑) この回路もミニボードでつくることができるよ。結線図は下のとおりw
 結線図 

 こうして見ていくと、ミニボードも案外やるもんだなということがわかってきたね。スイッチの追加とかはスペース的にかなり苦しいものがあるけど、それ以外ならかなりのバリエーションに対応できそうな感じがしてきたyo 今後もミニボードの限界に挑戦していくyo('13 3/27)



フェイズアウト(その1)
 フェイズアウトって聞いたことあるよね。PUのコイルを反対向き(逆位相)につないでクセのある音にするやつだよ。これまでやってきたのはすべて正位相の接続で、コネクタの1番と2番につながっているコイルならば必ず1番側を出力線につないだし、3番と4番(またはアース)につながってるコイルなら必ず3番側から出力してきたyo これを逆にしてコネクタの2番、4番から出力して正位相の信号とぶつけることでクセのある音をつくるというわけだyo ところで、このフェイズアウトと言う言葉は安直に使われることが多いけど、実は逆位相のコイルをどのように接続するかというのは実に多彩なバリエーションが考えられるよ。ちょっとリストアップしてみるだけでも、
1)フロントのコイル1(正位相)→コイル2(逆位相)で直列接続
2)フロントのコイル1(正位相)とコイル2(逆位相)を並列接続
3)フロントのコイル1(逆位相)→コイル2(逆位相)で直列接続したものをリアのノーマルハム(正位相)とミックス
4)フロントのコイル1(逆位相)とコイル2(逆位相)を並列接続したものをリアのノーマルハム(正位相)とミックス
5)フロントのコイル1(逆位相)だけタップしたものをリアのノーマルハム(正位相)とミックス
6)フロントのコイル1(逆位相)とリアのコイル3(正位相)をミックス
7)フロントのコイル1(逆位相)→リアのコイル3(正位相)で直列接続、、、、etc
などと考えていけば、いくらでもフェイズアウトのパターンは考えられるわけだよ。だから「フェイズアウトさせたサウンド」なんて一口に言っても必ずしもみんなが同じ音をイメージしてるわけではないと思ったほうがいいんだよねw(苦笑) まあ、とりあえず今回は、前回ちょうど並列接続をやってみたところだから、並列で逆位相を使うとどんな感じになるかを実験してみようじゃなイカw ただ、それをふつうにトグルスイッチにつなぐだけだと、F, F+R, Rだけのシンプルな実験で終わってしまうので、ここで強力な助っ人パーツに登場してもらうことにするyo その名も「16進ロータリースイッチ」w
   16進ロータリースイッチ 

 まずはこのパーツがどういうものかを理解してもらおうじゃなイカw ダイヤルが0からFまであって、カチカチ回って16チャンネル選べるようになってるyo 下部には5本のピンが出ていて、Cと名付けられているピンが常に信号が通るピンだよ。ほかの四本は「1, 2, 4, 8」という風に名付けられていて、それぞれ選ばれたチャンネルによってCと導通するという仕組みになっているよ。その導通の仕方が単なる切替スイッチとはちがって、2進数4桁で16進数を表しているんだよw まあ、そこらあたりは勉強をおろそかにしてきたギター厨の一番弱いところでもあるから、理屈が理解できないならば下の図をみてくれyo(苦笑)

 0chのときは「C」まで来ている信号はどことも接していないので流れないよ。1chのときは「1」という表示のあるピンに接しているので、「C」から「1」へ信号が流れるよ。3chの場合だと、「C」と「1」と「2」がつながっているので、信号は「1」と「2」の両方へ流れるよ。そうしたパターンが全部で16通り作れちゃうのがこのスイッチというわけだよ。ブレッドボード上で「C, 1, 2, 4, 8」の位置にそれぞれギター配線の特定の位置を引き込んでくれば、つないだり切ったりの組み合わせを色々変えられるセレクタースイッチのように使えるというわけだyo 注意してほしいのはピンの配置だね。ロータリースイッチもいろんな会社がいろんなデザインのものを出してるんだけど、中にはパーツの四隅に「1, 2, 4, 8」ピンがあって中の列に「C」があるという配置のものもあるけど、それだとブレッドボード上で配置できる場所がかなり限られてしまうので使いにくいんだよね。ボクが選んだのは1辺に「1, 2, 4, 8」ピンが並んでいて、その対辺の「2」ピンの向かいの位置に「C」ピンがあるものだよ。これだといろんなところに配置しやすいし、「C」ピン=「2」ピンとなることさえいとわなければ、ボード上のどこに置いても「1, 4, 8」ピンを切り替えるスイッチとしても使えるので重宝するんだよねw そんなロータリースイッチを使って考えてみたのが下の回路だyo あっ、今回はPUから出てる線が「4芯+シールド」または「3芯+1芯シールド兼用」のPUでないとムリだからne そして結線図は常に「4芯+シールド」用を掲載するのでそれ以外の人は部分的にアレンジして使ってne
 結線図 

 この回路では、フロントの2つのコイルが正位相で並列接続、リアの2つのコイルが逆位相で並列接続されてるよ。そして、トグルスイッチは使用せず、ロータリースイッチで4つのコイルのどれを出力するかを16通りの中から選ぶという珍設計になってるよw さらにユニークなのは4ボリュームにしてることw(呆れ笑) 各コイル独立して音量調整ができるようにしてるので、ミックス加減を自由自在に調整できるyo トーンのつまみはそれぞれフロント、リアのもう1本のコイルのボリュームに割り当てられていてコンデンサーを使ったトーン回路は一切無しだyo(妥当笑) ロータリースイッチを回してみよう。0chは無音。1chでフロントのコイルタップ。2chはもう一方のフロントコイルタップ。3chはフロントのパラレル。4chはリアのコイルタップ。5chでようやくフェイズアウトが登場w フロントのコイル1(正位相)とリアのコイル3(逆位相)のミックスだyo それぞれの音量ツマミを回してバランスを調整してみると、音量的につり合うあたりでちょっとクセのある感じに変化するのがわかると思うyo(主観的笑) 6chはコイル2とコイル3のフェイズアウト。7chはフロントパラレルとコイル3のフェイズアウト。8chはコイル4のみ。9chはコイル1とコイル4のフェイズアウト。Achはコイル2とコイル4のフェイズアウト。Bchはフロントパラレルとコイル4のフェイズアウト。Cchはリアのパラレル。Dchはリアパラレルとコイル1のフェイズアウト 。Echはリアパラレルとコイル2のフェイズアウト。最後のFchがすべてのコイルの並列によるフェイズアウトだyo お気に入りのサウンドは見つかったかな? フロントとリアの音量がつり合うポイントに調整してやらないと効果がわかりにくいと思うので、まあ頑張って4ボリュームを回してみてくれyo(微笑)

 さて最後にミニボード用の結線図だよw ボクの天才的なヒラメキにより、ミニボードにもロータリースイッチを強引に取り付けることに成功したyo(驚愕笑)
 結線図 

 実物写真w

 そのかわり、さすがに配線が苦しいので4ボリュームどころか、ボリューム1つもナシという強引な直結回路になったけどねw(失笑) さらに、どうしても線が届かないところが一カ所あるので、針金を切って自分でつくったオリジナル線を1本使ってるyo(大苦笑) さらに言えば、通常は結線できない場所とされているコネクタの左側の列(結線図のi8のマス)も裏技的に使用し、ロータリースイッチの底面(f9のマス)にもビニール皮膜のない最小のピンを半分もぐりこませて無理矢理中継させてるyo(呆れ笑) そこまで工夫をしまくることで、このちっちゃなスペースで16チャンネル切り替え回路を実現したyo これだけギリギリのところまで配線してもコネクターは差せるんだwという新たな発見もあったyo('13 3/27)



フェイズアウト(その2)
 前回は並列接続でフロントvsリアのフェイズアウトを実験してみたので、今回は直列接続の中で正位相と逆位相を混ぜるとどんな感じになるかを実験してみようかw とりあえずそれをフロントPUの2つのコイルで接続するyo さらに、前回の実験ではフロントvsリアで位相を逆にしていたけど、同じリアのコイル同士で位相が逆の並列にしたらどうなるかというのはやってないから、今回リアPUではそれをやってみるyo フェイズアウトさせるコイル同士のボリュームをイコールにさせたいので4ボリュームではなく、フロント、リアそれぞれのマスターボリュームとするyo トーンコントロールは今回もなしw 今回も「4芯+シールド」または「3芯+1芯シールド兼用」のPUでないとムリだからne それでは結線図を見てみようかw
 結線図 

 トーンポットにつながないとずいぶんサッパリとした回路になるものだねw(苦笑) まずはリアから鳴らしてみよう。リアの2つのコイル同士の並列フェイズアウトだね。並列らしい明るいキャラのままシャリシャリ感の増した音色といった感じだねw(主観的笑) まあ、前回やったフロントvsリアの並列フェイズアウトと傾向は一緒と言えるね。ただし、2つのコイルの音量が最初からピタリと同じなので、ズバリドンピシャで一番フェイズアウトの効きが強いところの音が得られるという感じだねw 一発回答がほしい場合は同じPU内でフェイズアウトさせろwということだne(豆知識笑)

 次はフロントを鳴らしてみよう。こちらはフロントの2つのコイルを直列につないでフェイズアウトさせてるね。鳴らした感じはやはりハムバッカーだなあという感触があるね。これに比べると並列の音はどこかカドがとれたようなリンリンとした響きを感じるけど、直列だといかにもハムバッカーですという感じの粘っこい雰囲気が出てくるねw(主観的笑) フェイズアウトしているのでこちらもシャリシャリ感が増してはいるけど、より中域が生き残ってる感じで、メロ弾きでも訴求力がありそうな感じw(抽象的笑) これは実は単にボクのフロントとリアのPUの特性の違いだったりしてという疑いも出てくるよねw(苦笑) そんな疑問にもこたえられるのがZWSの凄いところだよ。フロントPUのコネクタとリアPUのコネクタを入れ替えてボードに差せば今度はフロントを並列、リアを直列で実験できるよw ただし、トグルスイッチは逆になるので注意をw(苦笑) やってみるとまさに思ったとおりw 直列にしたリアはハムバッカーらしい粘りが出て、並列にしたフロントは粘りがなくなって明るいキャラに変わったyo(マジ笑) これで証明されたね。直列でフェイズアウトするとハムバッカーらしいキャラを残したままシャリシャリするw(豆知識笑)

 この配線ではF+Rのミックスポジションでもフェイズアウト同士のミックスサウンドが出せるyo フロント、リアそれぞれのボリュームを調節することで、直列らしさ、並列らしさを強調できるので複雑なブレンドが楽しめるねw トーン回路をつけて更に味付けをできるようにしてもいいだろうね。まあ、今回は実験なので一律にトーンなしで比較してるけどne(微笑) 最後にミニボードでの結線図だyo
 結線図 

 フェイズアウトの実験を2回にわたってやってみたけど、逆位相をつくるために特定のコイルを最初から逆向きにつなぐという方法をとっているので、これだとノーマル←→フェイズアウトの切替ができないんだよね。それを実現するためには、少なくとも2つのスイッチを使ってコイルの入口と出口の接続先を切り替える回路が必要になるyo ギターによくつけられているミニトグルスイッチなんかは2回路2接点のスイッチが多くて、1つのスイッチで2カ所の接続をチェンジできるようになってるんだよne ところがブレッドボードの場合は縦方向の列の穴はすべて導通しているので、基板の穴に差せるタイプのトグルスイッチを使っても2カ所の接続を同時にチェンジできるようにはならないという構造的な弱点があるんだよne(苦笑) さらに言えば、トグルスイッチは重心が高くなるので、トグルを倒す操作をしたときに根元のピンが抜けてパーツが外れやすいという弱点もあるんだよne(大苦笑) なので、ブレッドボードではトグルスイッチは使えないと考えたほうがいいyo そこで前回使ったロータリースイッチとか、ディップスイッチ、スライドスイッチなんかを色々試して使ってみてるところだyo 小さなスライドスイッチもトグルスイッチほどではないけれど、スイッチを操作したときにパーツごと外れてしまいやすいという弱点があるんだけど、ある画期的な工夫を思いついて実用化のメドが立ったので次回投入してみようと思うyo パーツ豆知識でしたw('13 3/28)



フェイズアウト(その3)
 今回はスライドスイッチを使って、ノーマルハムと直列フェイズアウトを切替できる回路をつくるyo フロントは正位相のハムと直列フェイズアウトの切替で、リアは逆位相のハムと直列フェイズアウトの切替だyo リアの逆位相のハムは単独で鳴らすときは普通のハムと同じ音で、フロントとミックスしたときだけフェイズアウトの効果を生むyo まずは結線図と実物写真を見てもらおうかw あっ、今回も「4芯+シールド」または「3芯+1芯シールド兼用」のPUでないとムリだからne
 結線図 

 実物写真w

 左上に4つ並んでいるスライドスイッチの左2つがフロント用で、右2つがリア用だよ。スイッチは2個1組なので、切り替えるときはフロントならフロントの2個を必ず同じ方向に倒して使ってne スイッチは左側に倒すとハムバッカーになり、右側に倒すと直列フェイズアウトになるyo このスライドスイッチは左右に倒すときに部品の足がボードから簡単に外れてしまうので使いにくかったんだけど、スイッチの左右にピンヘッドという部品を短く切断したものを差し込んで左右から強く圧迫してやることでしっかり固定することに成功したyo このワザは部品の微妙な幅によってうまくいく場合といかない場合があるので、まあ相性のいい部品を根気よく探すことだねw(苦笑)

 今回の回路はトーンコントロールもつけているし、フロントをノーマル、リアを直列フェイズアウトにして両者をミックスといったこともできるし、かなり実用性を意識してつくってみたyo まあ、いちいち裏蓋を開けてスイッチをいじらなくちゃいけないのはナンだけどねw(苦笑) そのうち外付けコントローラーも紹介するからしばらく待っててくれyo(含み笑) 最後にミニボードでの結線図だyo さすがにこのスイッチを2つも4つも搭載するのはムリなので、この回路で一番特徴的といえる直列フェイズアウトでフロント、リアとも結線したものを掲載してるyo(妥当笑)
 結線図 

 3回にわたってフェイズアウトの実験をしてきたけど、ボクが一番気に入ったのは直列フェイズアウトかな。並列でいろんな組み合わせをぶつけ合うというのもそれはそれで面白いんだけれど、フェイズアウトの効果という点でみると、音量レベルが少し違っているだけでツボから外れる感じがあるので、やや明快さに欠けるんだよね。その点、並列でもフロントならフロントのコイル同士のフェイズアウトは効果が明快な感じがしたne さらに、同じフロントのコイル同士でも音の表情とかを出しやすいのは並列よりも直列フェイズアウトかなと感じたのがおすすめの理由だyo 論理的だろ〜?('13 3/28)



ハイパスフィルター    
 今回はコンデンサーを4個使ってハイパスフィルターの回路をつくるyo これはDGB Studioさんが掲載している1H03の回路をフロントとリア用に2個つくって合体させたものだyo ふつうのトーンコントロールは高音成分を抜き取ってこもらせていく動作をするけど、ハイパスフィルターはその逆で、全体の音量が下がってるのに高音成分だけが抜け道をとおって流れてくるので結果的に高音成分が強調された感じになるというトーン回路だyo 言いかえると、ボリュームをしぼったときに低音成分だけがしぼられる感覚かなw 今回はすべてのハムバッカーで使うことができる回路だyo では、結線図を見てみようかw



 コンデンサーが4本並んでいるけど、右の2つが通常のこもらせるトーンコントロール用のコンデンサーで容量は0.047μF推奨。左の2つがハイパス用のコンデンサーで容量は330pF推奨だyo(丸写し笑) ボリューム全開の場合は、トーンつまみは基本的に通常のトーン回路と同じように動作するyo ボリュームをしぼったときに、トーンつまみが全開に近い状態であれば、ハイパス回路のほうへ高音成分が流れていくのでハイパスフィルターが効いた状態になるyo そのときにトーンつまみがかなり絞った状態であれば、あまりハイパスフィルターのほうへ信号が流れないのでハイパスの効きは弱いyo つまり、トーンつまみを全開にしていればこもらせる回路は効かずハイパスがよく効く、トーンつまみを絞りこんでいればこもらせる回路はよく効いてハイパスは効かない、という連動関係にあるというわけだyo トーンポットの青い端子側と赤い端子側にそれぞれのコンデンサーをつないで黄色い端子から入ってきた信号を割り振って、高音成分だけを捨てたり、抜け道させたりと、左右両方にうまいこと回路をつくってるというわけだne なるほど、ギター配線の肝はトーンポットの両端の端子の使い方だなということが早くもわかってきた気がするyo(感心笑) ミニボード用の結線図は下のとおりw



 ミニボードの方は結線がかなり厳しいので、e10の穴にはコンデンサーの足を2本一緒に差してねw(大苦笑) 標準ボードでは無理なワザなんだけど、ミニボードは四角い広い穴のタイプのものがあるので、それならうまく差し込めば2本入るんだyo 苦し紛れの裏技だけどne(呆れ笑) コンデンサーの容量を大きくしてやるとそれだけ高音成分をよく通すようになるので、ハイパス用の330pFのやつをもっと大きい470pFとか1000pFのものに換えるとさらに高音が強調されるだろうねw そのかわり、ボリュームがなんだか効いてないような感覚に陥るかもしれないけどne(苦笑) 安いものだと1個10円くらいで売ってるコンデンサーなので、100pFから0.1μFくらいまですべての容量のものを2個ずつ買っておいてもたいした金額にはならないよne ヒマのあるときにまとめ買いしちゃうことをおすすめするyo('13 3/29)



ハイパス・ローパス切替  
 今回はまたコンデンサーを4個使って、ハイパスフィルターとローパスフィルターの切替ができる回路をつくるyo これはDGB Studioさんが掲載している1H81の回路をフロントとリア用に2個つくって合体させたものだyo 切替のためのスイッチは「フェイズアウト(その3)」のときに使ったスライドスイッチ4つを配置もそのままに流用してみたyo(使い回し笑) 今回もすべてのハムバッカーで使うことができる回路だyo では、結線図を見てみようかw

 

 スライドスイッチが場所をとっているので、フロントPU側の配線はあちこち中継してようやく目的地へたどりついてるものがあるyo(苦笑) コンデンサーは推奨ではC1, C2が0.022μF、C3, C4が1000pFとなってるけど、C3, C4は2200pFのほうがボクの環境では効果がはっきりしてよかった感じがしたyo(主観的笑) スライドスイッチの左2つがフロント、右2つがリアの回路を切り替えるよ。いずれもペアで左へ倒せば通常のローパスフィルターで、右へ倒せばハイパスフィルターになるよ。フロントをローパス、リアをハイパスという別々の設定にもできるyo(優れ笑)

 効果を試してみようw ローパスのほうはまあ普通どおり。トーンをしぼっていけば最後はモコモコにこもる。コンデンサーを0.022μFからもっと大きな容量のものに替えればさらにモコるyo ハイパスに切り替えてみると、トーン10でノーマルなサウンド。トーンをしぼっていくと低域がどんどんやせていく感じ。最終的にツマミ1〜0あたりまでしぼると、高域は残ってるんだけど全体の音量が落ちてくるのでそれほどキンキンした感じにはならないねw リアPUの場合だともともとがトレブリーなので効果がわかりにくいかもしれないけど、フロントPUでコード弾きして比較すると、はじめボンボン響いていた低音弦がしだいにおとなしくなって、最後はすっかり引き締まった音になる感じw(抽象的笑) アンプやエフェクトでどうしてもブーミーになってしまう場合、このハイパスを使ってやると劇的に改善されるんじゃないかなという感じがするne(推測笑) フロントとリアで別々に使うことができるので、フロントでは低域をカットし、リアでは高域をカットしてそれぞれ使いやすい音に丸めるなんてワザがギター本体だけでできちゃうne(秀逸笑) ミニボード用の結線図は下のとおり。今回もさすがにスイッチ搭載は無理なので、今書いたフロントハイパス、リアローパスという別々設定の回路でつくってみたよw コンデンサーは両足を大きく広げて差してne(苦笑) こういう場合もあるので、コンデンサーの足は邪魔だからといってあまり短く切りすぎないほうがいいよw(納得笑)



 それにしても3Pスライドスイッチ4つ配置というのはスペースを消費するねw(苦笑) この回路では1列ずつ重なるように配置させているけど、フルに別々の信号を扱うともう2列幅が広がるyo 固定用のピンの場所も必要だし、縦の幅も微妙なので結局2個で3行使ってしまうところも苦笑なんだよne やはり外部にスイッチを引き出せば、操作も便利になるし、内部の線の取り回しもラクになるよなw まあ、そうしたらコネクターのスペースが3行分フルに必要になるけど、現状で約4行分使っちゃってることを考えればお釣りが少しくる感じかw 何よりも外付けスイッチ用にブレッドボードではない普通のハンダ付け小基板を使うなら、小型の6Pスイッチも使えるようになるので、たとえば今回の回路の場合、フロント用、リア用各1個のスイッチ操作で切替できるようになるのでコンパクトにできるんだよne ただし、そのためには12本の線を引き出さないといけないし、そいつのノイズ対策も考えないといけないから、以前GKケーブルの自作のときに使ったカーナビ用13芯シールド線の余りを使うかw でも、あれはハンダ付けがたいへんなんだよne(大苦笑) ノイズ対策といえば、本体ザグリのシールド強化もぼちぼち取りかかりたいなぁw Blitzも一応導電塗料は塗ってあるのかなとは思うんだけど、いかんせんハイゲインにしたときのノイズ乗りはやはり初期状態とはかなり違うので、内部のリード線やブレッドボード自体がノイズアンテナになっていることは否めないんだよne アルミテープを用意したので、こいつを折り重ねて導電を確保しながら内部に敷き詰めていって、裏蓋のアルミとも導通させてグラウンドに落としてやれば、劇的に改善されるのではないかと予想されるyo 裏蓋も線を引き出すために穴を開けたいので、いっそのことプラ板を切って改造用の裏蓋を自作してそいつを使おうかと思うyo あくまで当初の状態に戻せる改造でいこうという方針だからne 電子回路以外の部分でもやるべき作業は多いようですw('13 3/30)



ハイもローもカットしよう
 今回はボクがオリジナルで考えてみた回路になるyo トーンノブが2つあるんだから、片方でハイカット、もう片方でローカットを調節できるようにしたら、中域だけを強調できるおいしい回路になるんじゃないかなという発想だよw(安直笑) まあ、そううまくいくのかどうか、結果は実際に試してみてのお楽しみだyo ボリュームはF, Rそれぞれ独立にして、それをトグルスイッチでミックスしてから2つのマスタートーン回路を通過するという流れになるyo 今回もすべてのハムバッカーで使うことができる回路だyo では、結線図を見てみようかw



 回路は非常にシンプルだne もう少し窮屈に中継させれば下段だけでおさめることもできるけど、まあ他に特に回路が無いときくらいは広々と使えばいいよw(羽伸ばし笑) コンデンサーはとりあえず手持ちの適当な容量のものを使ってみたけどこれくらいでちょうどいい感じだyo さて、肝心の効果のほどですが。。。。 これはイイ! 使えるw トグルスイッチで選ばれたPUの音に、まず通常のハイカットのトーン回路が枝分かれしているけど、これはまあいつもどおりの感じで効いてくれてるne 残った信号線をローカット回路につないで、C2コンデンサーでハイパスしてるんだけど、こちらもかなりしぼっていけば、効き目がはっきり実感できる。ただ、最後周辺はかなり音量が小さくなって、最後まで絞り切ってしまうと音が消えちゃうので、まあほどほどのところで止めておくのが使い方のコツみたいだne(苦笑) しかし、これはなかなかいい感じがするyo 耳障りな高域と邪魔な低域をギター本体だけでそこそこ抑えることができるので、この後ろにどんなエフェクターをつないでも効率よく性能を発揮できそうな感じがするne(主観的笑) 何よりも、このまんまオーディオI/Fに通してDAW録りしてもきれいに録れそうな感じの音のまとまり方だyo これはナイスな回路を思いついたものだyo(優れ笑) ナイスなものというのは、得てしてシンプルな構造だったりするから、まさにこれもそうなのかもねw ミニボード用の回路は下のとおりだyo



 今回は2ボリュームとマスタートーン2つというコントロールにしたけど、SGやレスポールなら4つのポットがあるからできるけど、3つのポットしかない場合はさらにマスターボリュームにしちゃうしかないので、フロントとリアの音量調整ができなくなるne こうして様々な回路を考えていくと、今さらポットの数が少ないモデルには戻りにくいなあというのが正直なところだねw(苦笑) 改造ベースとしてエクスプローラーのボディーの大きさも魅力だったんだけど、ザグリが狭いこと、3ポットしかないこと、トグルスイッチの位置が効率悪いこと、などの理由で却下したんだよね。結果的には正しい判断だったと思うne 多彩な回路を考えるにあたって、2V2Tがあることは非常に重要だったのでw でもまあ、ストラトにはいずれ挑戦するとは思うけどne ただ、ストラトでやる場合は、初期状態に戻せる形での改造だけでは難しいかな。いちいちビックガードごと全体を外さなくちゃいけないというのもイマイチだしね。なんらかの切断、木彫作業を行うことになるだろうねw しかも、どうせ手を入れちゃうなら本格的に削りまくって、より大きなボードを使えるようにしてしまうとか、、、なんてこともついつい考えてしまうしねw(含み笑) まあ、やるにしても大分先の話だろうけどne('13 3/31)



バリトーンもどきを作ろう
 今回もボクがオリジナルで考えてみた回路になるyo ロータリースイッチを使ってチャンネル切替できるバリトーンもどきの回路をつくってみるyo 仕組みは単純w 通常のトーン回路のほかにもう1本引き込み線を作って、そこにロータリースイッチにつながった容量の違うコンデンサーを用意して、そっちでも高域成分を奪ってやろうというわけだyo 通常のトーン回路のコンデンサー部分だけをロータリースイッチで切り替えるというのでは余りに単純で芸がなさ過ぎるので、ちょっとひねりを加えてみたyo さらに今回から「抵抗」パーツを投入してみたyo 各コンデンサーに10kΩの抵抗を直列でつないでやることにより、通常のトーン回路のほうのポットのツマミ位置との相対関係によって微妙に変化をつける効果を狙ってみたyo(偶然性笑) ていうか、最初は抵抗無し、抵抗とコンデンサー並列とかも試してみたんだけど、なんか出てくる音がつまらなかったので、直列にしたらどうよとつないでみたら音質がおもしろくなったので、これだ!ということで採用したんだyo 理屈じゃなくて実験だne(微笑) とりあえず、結線図を見てくれyo 今回もすべてのハムバッカーで使うことができる回路だyo

 

 回路は今回もシンプルだyo ロータリースイッチを上のR行にまたがせて配置してるのが特徴だyo こうすることで、「Cピン」と「2ピン」が導通せず、別々の列として処理できるので、4つのピンをフルに活用することができるんだyo 「フェイズアウト(その1)」のときは上段と下段をまたいで配置させたけど、R行を使ったほうが下段を圧迫しないので回路を組みやすくなるyo ただし、ダイヤルのドットマークが向こうをむいてしまうので、チャンネル合わせのときは覗き込むようにしてダイヤルを確認することになるけどねw(苦笑) 今回のコントロールは、2ボリューム1トーンだyo フロントのトーンノブを使ってマスタートーンを調整し、ブレッドボード上のロータリースイッチでバリトーンを選択するyo 各コンデンサーの容量は手持ちのもので適当に割り当ててみたけど、まあこのくらいで妥当な数値かなと思うyo チャンネル0でバリトーンはオフ。チャンネル1で0.01μFが効いた状態。チャンネル2では0.022μF、チャンネル4では0.047μF、チャンネル8では0.068μFが効いた状態になるyo さらに思い出してほしいのが16進ロータリースイッチの特性だyo チャンネル3ならチャンネル1とチャンネル2が同時に並列接続されるというように、すべての組み合わせが試せるようになっているので、このバリトーンもどきは16チャンネルの変化を試せるようになっているというわけだyo(優れ笑) とは言え、しょせんはすべてローパスフィルターなので音のこもらせ始めとこもらせ切った状態の違いに過ぎないので、まあそれほど多彩な音が出るわけではないけどねw(苦笑) それでもセラミックとフィルムとか、タイプの違うコンデンサーを混ぜてやることで若干の変化は出てくるかもしれないyo(オカルト笑)

 今回はさすがにミニボードの結線はあきらめたyo スイッチをつけずに切替ができない特定数値のダブルローパスフィルター回路を掲載しても工夫がないしne ところで、ロータリースイッチを切り替えるにしても、いちいち裏蓋を開いて操作しないといけないのは、微妙な違いを聴き分けたい実験を進める上では効率が悪いんだよねw(苦笑) せめてスイッチ部分だけでも表に引き出せたらということで、今回はミニボードを外付けコントローラーに変身させて実験してみるyo まあノイズ的には不利になるけどねw(毎度笑) まずはこのシンプル過ぎる結線図を見てくれw



 ロータリースイッチのほか、ジャンパ線が2本あるだけだねw(失笑) あとはコネクタを差すスペースだけだyo コネクタは今回の場合5pinで足りるんだけど、ボクは6pスイッチに対応できるように6pinのコネクタをすでに持っているので、それを2個使って標準ボードと接続したyo 標準ボード側の回路もこれに合わせて手直しする必要があるので、下図のように変更したyo



 接続状態 

 これでスイッチの外出し機構が完成したねw(簡単笑) こいつを裏蓋のすきまから線を引き出して、ピックガードにでも両面テープで貼り付ければ装着完了だyo コードも含めて貧乏臭いけどne(苦笑) 弾きながらダイヤルを回して聴き比べができるので、今回のような微妙なトーンの違いをチェックするには、やはりこういう仕組みがいいよね。こんな機構を簡単に作れてしまうのがZWSの優れたところなんだよne これのピン数を増やしていけば、6pinでフェイズアウト切替が1つできるし、12pinでフロントとリアの両方できるようになるyo ただ、線がどんどん増えていくとノイズ対策をちゃんととろうとしたらたいへんになってくるし、標準ボードの上段の使える列数がどんどん減っていくので、複雑な回路で多くのスイッチを外に出そうとすると列数が足りなくなるだろうね。それは究極の切替回路の実現を目指すボクとしては困った問題でもあるんだよne お手軽に裏蓋にボードを放り込んでおけるシステムというのはライトユーザーにとっては究極のかたちだと思うんだけど、その一方で、4回路6接点スイッチをギター本体に取り付けてそれにガンガン複雑な回路をアサインしたいというようなヘビーユーザー(ボクを含むw)のニーズにも応えられるような発展性も考えていくyo(建設的笑) ZWSの進化はまだまだ止まらないyo('13 4/1)



コイル3〜4個を直列w  
 これは有名なブライアン・メイのレッドスペシャルを意識した実験だyo ブライアンはシングルコイル3個だけど、こちらはタップしたコイルを3個または4個使用するyo あと、ブライアンのは個別にフェイズアウトできるようにスイッチがついてるけど、とりあえずフェイズアウト無しで全部正位相で接続してみるよ。フロントとリアの区別がなくなっちゃうのでトグルスイッチは今回はフロント側にたおせばコイル3個、リア側にたおせばコイル4個の直列になるよう切り替えるスイッチとして使うyo ボリュームはフロントポットだけのマスターボリュームにするyo 2つのトーンポットはボクのおすすめ回路である「ハイカット&ローカット」で使用し、フロントトーンノブでハイカット、リアトーンノブでローカットをするyo ローカットの回路を改良して10kΩ抵抗を加えたので、トーンを最後までしぼっても音が消えちゃわないようになったyo(妥当笑) いやあ、どんな音が出るか楽しみだne 今回はフロントはすべてのハムバッカーPUでオッケーだけど、リアはタップできるように「3芯+シールド」か「2芯+1芯シールド兼用」以上のPUでないとだめだよw では結線図を見てみようかw



 案外シンプルな回路でおさまっているne さっそく音を出してみようw まず音量がデカいw それでもボリュームポットは500kΩ1個でなんとか消音できてる感じ。3コイルと4コイルを切り替えてみると、4コイルにするとさらに追加でパワーが少し増す感じだne フルテン状態だとかなり過剰な感じの音が鳴ってる感じ。ブースターをカマシたい派の人にとっては好きなサウンドかもしれないne ボリュームを5くらいまでしぼっていくと、ふだん聴こえてるくらいの音量に落ち着く感じw でもサウンド的にはふつうのF+Rのミックスとは違って、もうちょっとパリッとしたハイパワーハムのような雰囲気の音がするyo(主観的笑) ボリュームフルテンでトーンをいじってみるyo まずはハイカットから。Bカーブのポットを使ってるので、ツマミ2くらいまでは実感なしw(苦笑) 最後に一挙にこもってくる感じだけど、パワーがあるのでトーンをしぼりきっても結構威勢のいいモコモコ音が得られるyo(新鮮笑) 次はローカット。こちらはツマミ5くらいから効いてくる感触があって、3くらいで余分な低域がすっきりおさまる感じで、0までしぼりきるとコンプでもかけたような特徴的な音になるyo 回路改良でツマミ0でも音が消えなくなったけど、それでも大分音量は下がるyo でも元がデカい音だけにそのままでも十分使えちゃう感じだne 直列パワーはおそるべしだyo ボリュームをフルテンから下げて適度なところにして、ハイカット、ローカットを両方調整しながら弾いてみると、そもそもパッシブで単に削っていくだけのトーン回路なんだけど、元々の音量に余裕があるからまるでアクティブのトーン回路のように気持ちよくかかってくれるのがいいne これは弾いてて気持ちのいい、なかなかのお勧め回路かもしれないyo(優れ笑)

 今回はさらに欲張って改良するyo 上段にまだスペースが十分あるので、フロントの片方のコイルを逆位相に切り替えられるようにスライドスイッチを2つ増設してみるyo レッドスペシャルの機能をさらに一部真似しようというわけだyo これをするにはフロントPUが「4芯+シールド」か「3芯+1芯シールド兼用」でないとダメだからne では結線図を見てみようかw



 さらに思いついたので、遊んでいるリアボリュームポットを使って、フロントの2つのコイルだけに切り離してしまう回路を追加したyo(ひらめき笑) これで2コイル、3コイル、4コイルの直列を使い分けできるようになったよw(秀逸笑) 操作は、リアボリュームが10ならこれまで通りにトグルスイッチで3コイルか4コイルかをセレクトできるよ。リアボリュームを0にしたら、トグルスイッチの位置に関係なくフロントの2つのコイルだけの直列に替わるyo これは「トーンノブでタップしよう」の章でやった回路の応用だyo(復習笑) スライドスイッチのほうは、2個セットで動かすんだけど、左側でノーマルの正位相で、右側で逆位相になるyo フロントPUの後ろ側のほうのコイルが逆位相になるので、正位相のコイルにはさまれるかたちで効果が顕著に出るんじゃないかなと思うyo(根拠ない推測笑) なお、フロントの2コイルだけに切り替えたときもフェイズスイッチは有効に機能するので、そのときはフロントPU内直列フェイズアウトが得られるというわけだyo どうだい、ずいぶん多機能の回路になっただろw(ドヤ顔笑) では、音を出してみようかw まずは4コイル状態でフェイズを入れてみる。3対1で正位相が多い状態なんだけど、やや丸みを帯びたウーマントーンっぽい感じの音に変化したかなw 次は3コイル状態でのフェイズ。さっきよりもシャープなクセの強いトーンに変化したyo 2対1になって逆位相が頑張って存在感を主張してるような感じかなw(抽象的笑) 次は2コイルにしてフェイズをかけると、これはまさにフロント直列フェイズのときの音w 今回はローカットもかけられるので音作りの自由度が広がってるけどne さて今回はミニボード用には3コイル直列で真ん中が逆位相になってるパターンの回路を移植することにするyo 結線図は下のとおりw



 トグルスイッチによる4コイルへの切替は割愛したけど、リアボリュームノブによる2コイル切替はそのまま移植してるyo もちろん、ハイカット&ローカットもそのまま移植してるyo この狭いスペースによくこれだけの機能を盛り込めるものだなと我ながら感心するyo(技能笑) ミニボードの方がボードの面積が小さい分だけノイズを拾う量も少ないので、ノイズ対策という点から言えば実は標準ボードよりもわずかながら有利と言えるんだよねw(ドングリ笑) さて、今回はブライアン・メイのレッドスペシャルのほんのサワリの部分だけ真似してみたけど、まだまだこんなもんじゃ終わらないyo まずは各コイルを個別にフェイズアウトできるように進化させたいところだne 次回はスライドスイッチを増やしてそれに挑戦してみるyo('13 4/1)



出た、"Zスペシャル"w  
 前回予告した内容で改良を進めていったら、物凄い回路ができあがったyo(マジ笑) ここまでの研究の集大成のような完成度なので、ボクはこの回路に「Zスペシャル」という名前をつけることにしたyo(ブライアン笑) 何がそんなに素晴らしいのかを理解してもらうために今回はわざわざ解説図をつくってみたから、まずはそれを見てくれyo(用意周到笑) あっ、今回はフロントは「4芯+シールド」か「3芯+1芯シールド兼用」である必要があるし、リアは「3芯+シールド」か「2芯+1芯シールド兼用」以上である必要があるyo 
 

 今回はレッドスペシャル同様、3つのコイルだけを用いるyo 前回の実験でも直列4コイルはパワフルだけど、1個フェイズアウトしたときのサウンドの面白さはむしろ直列3コイルのほうがよかったのでこうしてみたyo ていうか、コイル4つ使うとスイッチのスペースや、接点の数が足りなくなるので、3つがちょうどいいという裏事情もあるyo(含み笑) なので、フロントの2つのコイルとリアの1つのコイルだけを使用して、上のような配線を組んだよ。

 まずは簡単なところから説明していこう。各コイルの位相を逆転して接続できるように、スライドスイッチを各コイルに2つずつ割り当てているyo それが各コイルの緑色の枠の中の配線で、どちらも左に倒したときが正位相で明るい赤と明るい青の接続。どちらも右に倒したときが茶色と紺色の接続になるyo この仕組みによってコイル3つの直列接続を維持したまま、各コイルの位相を個別に逆向きにできるというわけだyo さらに面白いのは、2つのスライドスイッチを別々の向きに倒したら、信号がコイルを流れずにバイパスされるようになってるということだyo たとえば、赤い線と紺色の線がONになっている場合、リード線だけで表口から裏口がショートされるのでそのコイルからの音は出なくなるyo その場合でも全体の直列接続は途切れていないので、他のコイルの音はちゃんと出るという仕組みだよw なかなかよく出来てるだろw(感心笑)

 次にトグルスイッチのところを見てもらおうかw 今回はトグルスイッチの役割もちょっと変わっていて、直列接続されている3つのコイルの「フロント側から出力する」か、「リア側から出力する」かを選ぶようになっているyo ただ、これだけではどちらもホットにつながっちゃうので、アースはどうするんだ?それじゃ信号は流れないぞ!と疑問に思うことだろうねw(含み笑) キミのその疑問はもっともだyo(上から笑)

 そこで必殺技のロータリースイッチの出番なわけですyo ロータリースイッチの4つの接点をそれぞれ図の位置に接続するyo Cピンはアースに接続しているから、チャンネルを切り替えていくとそれぞれの接点がさまざまな組み合わせでアースに接続されるというわけだyo たとえばコイル1の表口側から全体の音を出力したい場合は、トグルスイッチはF側だけをONにしてやるyo そして、コイル3の裏口だけをアースに落とせばいいんだから、接点8だけがONになる「チャンネル8」をダイヤルで選択してやればいいというわけだyo もう1つ例を挙げると、コイル1と2だけの音がほしい場合は、トグルスイッチはF側をONにして、接点4だけをアースにつなげばいいので、「チャンネル4」を選択すればオッケーだyo さらに面白いのが、この時にトグルスイッチをR側に切り替えてやると、コイル3の裏口側から出てきた信号を出力できるということだyo 接点4がアースにつながっているので、コイル3も出力できる回路が成立しているというわけだyo さらに、トグルスイッチをF+Rのミックスポジションにすると、コイル1とコイル2の直列正位相音に対して、コイル3のシングル逆位相音が並列でミックスされたフェイズアウト音を出すことができるyo(スライドスイッチを全て左側に倒している場合笑) つまり、ロータリースイッチで分断した位置の前側と後ろ側の音をトグルスイッチで選んで出力できる構造になってるというわけだyo(多機能過ぎ笑)

 ところで、みんなは16進ロータリースイッチの特性は覚えているかなw 忘れたという人は「フェイズアウト(その1)」の章の図解を見て復習しておいてyo ただ、これには簡単な覚え方があるんだyo なぜ「1, 2, 3, 4」ピンではなくて「1, 2, 4, 8」ピンと呼ばれているかと言うと、それらのピンの数字を足してやると、それらのピンがONになっているときのチャンネル番号になるからさw たとえば、1ピンと2ピンがONになるのは3チャンネル、1ピンと2ピンと4ピンがONになるのは7チャンネルというようにne ややこしいのはAからFまでのチャンネルだねw(苦笑) A=8+2、B=8+3(3とBが似てるだけにw)、C=8+4(発音がシーだけにw)、D=2ピンだけOFF、E=1ピンだけOFF、F=全部ON、とでも覚えておくといいだろうne(失笑) これがパッとわかるようになればロータリースイッチの便利さを実感できると思うyo

 これだけロータリースイッチとトグルスイッチの切替が重要な回路なんだから、やはりロータリースイッチを表に出さないと不便でしょということで、今回もミニボードでつくる外付けコントローラーを使用するyo(豪華笑) ちょうどトグルスイッチのすぐ横のピックガードに貼り付けられるので操作性も非常に良好だyo

 さらに、大好評の「ハイカット&ローカット」回路も搭載してるyo フロントトーンノブがハイカット、リアトーンノブがローカットだyo あとはフロントボリュームノブがマスターボリュームで、リアボリュームノブはお休みだyo リアボリュームノブにも無理矢理なにかの機能を持たせようかとも考えたけど、この回路の場合は完成度が高過ぎるので、余計なものを足すと蛇足になってしまうのでやめたyo それほどよくできてるってことだyo(自画自賛笑) さんざん引っ張ってきたけど、いよいよ結線図を見てもらおうかw(勿体つけ笑)

 メイン回路 

 コントローラー

 コントローラーは「バリトーンもどきを作ろう」の章で使ったものと全く同じだyo 実際に作るときはコネクタ同士を結ぶ線のつなぎ方に注意してne ボクは混乱を避けるためにメインボード側もコントローラー側も、結線図に書くときに全く同じ配列になるように線の並び順を定義しているyo なので、コネクタ同士をリード線で接続するときは、対面のピン同士をまっすぐつなぐのではなく、同じ向きに置いた時に同じ位置にくるピン同士を結ぶようにしないといけないyo とりあえずロータリースイッチ1個のときは今後も必ずこのピン配置を使うことにするのでよろしくne

 スライドスイッチが6個も並ぶと壮観だne 最初は外付けコントローラーのコネクタを差す位置あたりにロータリースイッチを直接取り付けて回路を組んでたんだけど、やっぱ外付けにするかということで、後から変更したんだyo 位相反転は通常6Pスイッチ1個でできちゃうんだけど、前にも書いたけどブレッドボードでは列の配置上6Pスイッチは使えないんだよne 仕方なく3Pスイッチをダブルにして使ってるんだけど、今回は3Pスイッチをダブルで使っているがために、お互いを別方向に倒してやればバイパスにできちゃうという副産物を利用することができたyo これにはブライアン・メイも目からウロコかもねw(含み笑) 線が多くて、色分けしてもまだ何がなんだかわかりにくい感じになってるne(苦笑) オレンジ色の線がフロントPUの一番先頭のコイルからの線。青色の線がフロントPUの2番目のコイルからの線。黄緑色の線がリアのタップしたコイルからの線だyo ピンク色の線はミックスされた後にボリュームポットとトーン回路を通って出力へ向かう線。茶、紺、深緑、紫はそれぞれアースに落ちていく線への分岐で、黒い線がアース線そのものだyo

 では実際に鳴らしてみようかw 操作にはちょっと馴れが必要だyo まずはトグルをフロントに倒して、ロータリーを8に合わせる。これで3コイル直列で前から123の並び順の基本配列になるyo 次にロータリーを4に合わせる。一番後ろのコイルが切り離されるので2コイル直列で前から12の並び順なので、これは普通のフロントハムの音だyo このときトグルをリアに切り替えるとリアのタップコイルが単独で鳴るyo トグルをミックスポジションにすると、フロントハム正位相とリアシングル逆位相の並列フェイズアウトの音が出るyo お次はロータリーを2に合わせるよ。トグルフロント側で先頭コイル1個だけの音、トグルリア側で2コイル直列で32の並び順の音が出るyo これもトグルミックスで両者の並列フェイズアウトになるyo 次はロータリーを1に合わせてトグルをリア側に倒すと、3コイル直列で並び順が前から321の音が出るyo これが基本の四つのチャンネルだyo

 面白いのがロータリーを6に合わせたときだyo 6チャンネルということは、2ピンと4ピンだけがONになっている状態だから、イメージ図を見てもらうとわかるけど、真ん中のコイル2がアースで挟まれちゃった状態になるyo この状態で音を出すと、コイル1はF側から出力されるし、コイル3はR側から出力されるyo つまり、シングルコイルの音が両側から得られるということになるyo

 今度はスライドスイッチを操作してみようw まずは真ん中の2つのスイッチを両方とも右に倒して、コイル2を逆位相にしてみよう。これは前回やってみた3コイル直列で真ん中が逆位相になってるパターンという接続になるyo 次に、片方だけスイッチを左側へ戻してみようw こうするとコイル2はバイパスされるので、コイル1とコイル3の音だけがトグルスイッチとロータリースイッチによって色々選ばれるということになるyo(納得笑) 今度は、一番右側のスイッチ2つだけを右へ倒し、あとの4つは左側へ倒してみるよ。これで、コイル3だけが逆位相になったyo この状態でロータリーを4チャンネルにして弾いてみようw トグルフロント側で普通のフロントハムサウンド、トグルリア側でリアのタップサウンド。ここまでは最初と同じ。トグルミックスポジションにしたとき、最初はF対Rのフェイズアウトサウンドになったんだけど、今度は逆位相にしたものをさらに反対向きに出してるので、普通のFとRのミックスサウンドになるところがミソw(複雑笑) このように、位相切替のスライドスイッチは、ノーマルサウンドを出すために逆の逆をつくるために操作するというパターンもあるので奥が深いyo(微笑)

 このほか、トーンノブはいつも通り「ハイカット」「ローカット」をそれぞれ手堅く処理してくれるので、フェイズアウトしてシャリシャリになった音を少し丸くしてみたりとか、3コイル直列でブーミーになった低域を抑えたりとか、色々活用できるyo ここまで書いてからふと気付いたyo リアボリュームノブにあえて任務を与えるならば、F側から出る音とR側から出る音のバランス調整をするためにミックスする前に2ボリュームを通すようにすることだな、と思ったyo ただ、マスターボリューム1個でも明快でスッキリしているし、そこまで細分化してもチャンネルを切り替えたときにコイル数も変化するので、かえって両方のボリュームをいちいちさわらなくちゃいけなくなるかなとも思うんだよne まあ、今後使っていくうちに必要性を感じるようなら改造することにするよw 改造自体は2分もあればできちゃうからねw(楽勝笑)

 使ってみての感想は「凄い!」の一言w トグルとロータリーとフェイズやバイパスの設定パターンを含めたら、実に多彩なセッティングが出来てしまうyo(呆れ笑) 出来ないパターンをあえて探すとすると、たとえば「1→3→2」のように番号順がプラスからマイナスに変わる3直列はどう頑張ってもできないw てか、ブライアンのレッドスペシャルでもそれはできないww(さすがに笑) でも、直列系ではそのパターン以外全て実現できてしまうところがこの「Zスペシャル」の凄いところだと思うyo わずかこれだけのパーツと短い製作期間でne(感心笑) これをブライアンが見たらどう思うだろうなw 「オーマイガッ! 暖炉なんかぶっ壊す必要なかったじゃん!」と頭を抱えるかなw(失笑)

 さすがにこれをミニボードで再現するのは無理なので、今回はミニボード移植はなしだyo コントローラーとして活躍してくれてるからいいんじゃないかなw('13 4/2)



PU配線に気をつけて!  
 今回はピックアップの話をするyo これまで「3芯+1芯シールド兼用以上」とか書いてあっても意味分からんwという人もいただろうから、ここらでハッキリさせておこうじゃなイカw この世にあるハムバッカーは、まず間違いなく下の図のどれかの配線パターンになっているはずだyo

 
 表の一番左側の列が「クラス2」で、2つのコイルの間から1本も線が出ていないのが特徴だyo 真ん中の列が「クラス3」で、2つのコイルの間から1本の線が出ているのが特徴だyo そして一番右の列が「クラス4」で、すべてのコイル端から線が外へ出ているのが特徴だyo 上段と下段の違いは、アミ線が独立しているか一番後ろの線と兼用されているかの違いだyo
 線の色は各社によってバラバラだから注意してよne 主要各社の色はこのサイトにまとめられているyo 線の右側に打たれている番号はZWSのPUコネクタのどこに接続したらいいかを示しているyo アミ線と書かれた黒い線は、コードをむいたときに外周をとりまいているシールド線のことを表しているyo メーカーによっては、最後にきれいにまとめて1本の線にしてたりするから、外周をとりまいてる線と言ってもわからない人もいるかもしれないけどねw(苦笑) こいつはピックアップを覆っている金属カバーやピックアップの台座金具などと接続されていて、それらの金属がキャッチする空中のノイズをアースに落としていってくれる、言わば下水道のような働きをする線というわけだyo それ以外の線はピックアップで拾った大事な音の信号をアンプへ送っていくための、言わば上水道のような働きをする線と思ったらいいyo

 では、表の下段の「兼用バージョン」の3つでは、ピンク色の上水道の線と黒い下水道の線をまぜて1本にしちゃって大丈夫なのか?という疑問が出てくるよねw これらは、基本的にピンク色側からの信号をアンプへの出力に使わないという想定でつくられているパターンだyo どうせ飲まない水なら多少濁っても平気というわけだねw(苦笑) ピンク側から出力信号を出すときというのは、フェイズアウトを作るときの「逆位相」を出す場合になるので、「兼用バージョン」の3つは基本的に下側のコイルは正位相で使ってねと言ってるようなものだyo(妥当笑)

 でも、逆位相では絶対使えないのか?と言うとそんなことはなく、アミ線を信号線につないで、反対側の出口にあたる線をアースにつなげば、ちゃんと逆位相で出力されて、正位相の音とぶつければフェイズアウトするyo ただ、PUからボリュームポットまでの間の信号線が外からのノイズにさらされるので、若干ノイズ量が増える可能性があるというわけだyo それを気にしなければまあ普通に使えるyo ただしその場合、アミ線をアースに接触させたら音が出なくなるからダメだyo(失笑) まあ、逆位相をわざわざ作ったりするようなマニアックなオーナーが使うことを想定していないエントリーモデル用のPUなどの場合は少しでもコストダウンするために線の数を減らしているんだろうねw ほんのわずかのコスト差にしかならないと思うのであまり感心しないけどne(苦笑) その違いをのぞけば、同じ列の「独立バージョン」と「兼用バージョン」はそれぞれ同等の機能だyo

 ところで世間の人にはアバウトな人がかなりの割合で混ざっているので、これらを明確に区別せずにてきとうに「3芯」「4芯」という言葉を使って曖昧な表記が乱れ飛んでいるのが現状だyo オクなんかで「4芯です」と説明されてあっても、見かけ上4本の線が出ているからオーナーがそういう風に書いただけで、実際は「3芯+1芯シールド兼用」だったり、ひどい場合はシールドを1芯と数えちゃって「3芯+シールド」のものを平気で「4芯」と表記している人もかなりの割合で混ざっているのが現状だと思うyo かく言うボクも「4芯」と書かれているのを信じて購入したPUが実は「3芯+1芯シールド兼用」だったんだよne(大苦笑) それ以来、曖昧な表現でPUの線数を語るな!という思いが強くなったので、ボクなりにZWSで使う呼称を厳密に区別しているというわけだyo(納得笑) でもまあ、そのPU自体の音は気に入っているし、シールド兼用のものを逆位相にした場合にどの程度のノイズを拾うものなのかという実験もすることができたのでよしとするyo(許し笑) 実験の結果としては、そう気にするほどのこともないというのがボクの感想だね。ガーガーのピーピーになってまともな音にならないということは全くないw 日中に蛍光灯なしでアンプをクリーン設定で弾く分にはほとんど通常と変わらないかなというレベル。もちろんハイゲインとかにすると影響は出てくると思う。ただ、現状のボクのZWSはそこ以外の部分もノイズ未対策なので、シールド兼用線の影響だけの評価にはなってないけどne(苦笑)

 ノーマルハムの音を出す場合は上の図のどのタイプのものでも、赤い線(1番)を出力信号線に、アミ線(S番)をアースにつなぐことは共通で、あとはその他の線を互いにつなぐか、放置するか、アミ線に合流させるかのオプションだけの違いになるので図面を共用しやすいんだyo(楽勝笑) だけど、逆位相がからむときはそう単純ではないよw(苦笑) 「兼用バージョン」の3つはアミ線をアースにつないだらダメで、「独立バージョン」の3つはノイズ対策上アミ線はアースにつなぐべきと真逆になるので、自ずと結線図も異なってくるyo このサイトに掲載する結線図はここを見る人の中で最もユーザーが多いと思われる「4芯+シールド」用の図面で統一しているので、アレンジが必要になるのは「3芯+1芯シールド兼用」のPUを使ってる人ということになるyo(ボクもその一人笑)

 具体的には、結線図のPUコネクタSの列につながってるアース線をすべてよそへ払いのけて、結線図のコネクタ4番の列につながってる線をその列へもってくるということだyo そのときにアース線の配線をうまくつなぎ直してやるためにスペースをやりくりする必要が出てくることがあるのでなかなか単純ではない場合も多いyo(含み笑) つまりは、ただ漠然と結線図を見るんじゃなくて、どういう理屈でそういう結線になっているのかということを理解しておく必要があるということだyo(微笑) そんな難しいことを言われても、、、という人はデフォルトの「4芯+シールド」のPUをつけるようにすれば大丈夫だyo このことを注意しておきたくて長々と解説したというわけだyo(池上笑) まあ、PUを購入するにしてもくれぐれも「3芯」とか「4芯」とかの曖昧な用語の使われ方にだまされないように注意してよne('13 4/4)



簡易NRをつくろうw   
 今回はトーンコントロールに使うコンデンサーの容量を変えて簡易的なノイズリダクション回路をつくってみるyo ノイズの正体は高周波ということらしいので、だったら聴こえる音質にほとんど影響を与えないくらいの容量の小さいコンデンサーを使ってトーン回路と同じものをつくってやったら、都合良くノイズ成分だけを除去できるんじゃないかというのが狙いだyo 通常は0.047μFや0.022μFという容量のコンデンサーを使ってトーン回路が作られているので、それよりも容量の小さいのを色々用意して、どのあたりが効きがいいかを調べてみるyo 4つのポットはすべてトーンツマミとして割り当てるyo(ボリューム無し笑) さらに、またまた外付けコントローラーを利用して、FVポットにつなぐコンデンサーをロータリースイッチで切替られるようにしたので、同時に容量の異なる7つのコンデンサーをテストできる回路に設計したyo リアPUはNR回路を全く通さずに出力するようにしたので、トグルスイッチでフロントとリアを切り替えてやれば、ノイズがどれくらい抑えられているか比較できるようにしてみたyo 今回はすべてのハムバッカーPUで実験することができるyo 結線図は下のとおりw

 

 はじめは100pFとかかなり小さいやつから試してみたんだけど、ほとんど効果がなかったので容量を大きいものに換えていき、1000pFくらいから効果を感じ始めてきたので、図の「Note」欄に記載してるような容量で7つのコンデンサーを配置してみたyo 便利な実験環境だろ?(秀逸笑) 各自のPU特性やアンシミュの環境などによって容量は異なってくると思うので、まあとっかえひっかえ試してみてくれyo ボクの場合は1000pFあたりから効きはじめたので参考にしてyo

 テストは、かなり歪みを効かせたハイゲインのアンシミュパッチで行うyo しかも、蛍光灯もパソコンもつけてる状態で、かなりノイズを拾う状況でw(自爆笑) テストは、普通に弾いてみて音色は変わってないか、音をミュートして弦から指を離したらどうか、という感じで行うyo ちなみにこれまではこの激歪みパッチで鳴らした場合、弦から指をはなしたら「ジーーー」と結構なノイズ音がする状態だったyo(苦笑) まあ、クリーン〜クランチのパッチならそこまでではないんだけどne それほどの激しい歪みパッチだということを念頭において読んでくれyo(微笑)

 まずは、トグルスイッチをフロント側に倒してノイズリダクションテストモードにするyo はじめはすべてのポットを10にしてなにも効いてない状態からスタートするyo まずはじめに1000pFのつながってるRTポットをしぼってみるyo あっ、ボクのSGのポットはすべて500kΩだからne(参考笑) 1000pFではツマミ0までしぼっても普通に弾いたときのトーンは全然変わらないと言っていいyo 指を離した状態のノイズはツマミ10で「ジーーー」と鳴ってたものが、ツマミ2から1くらいでわずかに減衰する。そしてツマミ0までいくと逆にまた少し音が大きくなる感じ。どうやらツマミ2の周辺に若干のツボがある感じ。でも、まだまだノイズの一部だけが変化している感じで、全体としてはノイジーであることに変わりはないyo でも、せっかく少し効いたのだから、ツマミ1.5あたりの一番ノイズが小さくなったあたりにツマミを固定したまま次へ進むyo

 、、、という感じで実験を進めていったんだけど、後日続きの実験をやったときに改めて色々気付いたことがあったので、ここから書き直しバージョンにするyo まず、ノイズ発生源の状況は日によって刻々と変化するみたいだね。同じ部屋で同じ環境にしたつもりでも、ずいぶんと様相が変わる。周囲の電波状況とかいろんな要因が関係していそうだね。さらに言うと、アンシミュのパッチごとにノイズの出具合も全然違うし、こもり具合の目立ち方もパッチによって激しく違うよne(苦笑) なので、容量ごとの細かな状況を記録してもあまり意味がないようなので、もっと大まかな傾向をつかむことをめざすことにしたyo 

 結果としてボクの環境では、5600pF以上の容量のものだとノイズ低減効果以前に音がこもり始めてしまうので、ノイズリダクション目的としては適していないだろうなと考えたyo さらに容量が近いものを同時に使うよりは、容量がそれなりに離れているものを組み合わせて併用したほうがバランスよくノイズ除去できそうだなとにらんだyo そうして色々試していく中で、こんな組み合わせを試してみたyo C2 = 4700pF  C3 = 2200pF  C4 = 1000pF 容量がおよそ半分、さらに半分となっているので、まあまあバランスがよさそうでしょw これらをそれぞれノブを回しながら、ほど良いツマミ位置を探ってみたyo そうしたら、C2は4くらい、C3も4くらい、C4は2くらいでだいたいいい感じみたいだったyo そこで、実際のトーン回路と併用させたときにどんな感じになるかを調べるために、下のような回路をつくってみたyo

 

 これは、リアPUを「ハイカット&ローカット」の回路を通して出力する回路がベースになってるyo そのハイカット側のトーン回路に今回のノイズリダクション回路を合体させているyo 1000pFは22kΩを通し、2200pFと4700pFは104kΩ(22k+82k)を通してやることで、それぞれツマミ位置を多少考慮した感じにしているyo(アバウト笑) さらに、トグルスイッチに任務を与えていて、フロント側にたおしたときはノイズリダクション回路だけがオフになるように設計したyo 通常のハイカット&ローカット回路は生きたままでねw(優れ笑) つまり、今度のは同じリアPUの同じトーン設定のまま、NRの有無だけを変えて比較できるというわけだyo

 さっそく鳴らしてみようw トグルスイッチをリア側にしてNRをONの状態で超絶激歪みパッチで音を出すyo そして指を弦から離してみる。ジーというノイズが少々きこえる感じw そのままトグルスイッチをフロント側にたおしてNRをOFFにしてみるw 「ピーーー!!」と結構すごいノイズが鳴っているのがわかるw(苦笑) まあ、いまのところシールド対策をほとんどしてないのでne(失笑) もう一度トグルスイッチをリア側に戻してみると、ノイズは「ジー」という具合にかなりおさまるw これがこのNR回路の威力だyo では、実際のトーンは変化していないのかどうか確認してみよう。激歪みパッチでも弦にふれてやるとノイズはほぼ消えるyo トグルスイッチを切り替えてフレーズを弾いて比べてみると、トーンの違いはほとんど感じない。歪みがきついので微妙な違いがあっても非常にわかりにくいレベルなのだろうw

 次にクリーン系の「Nameraka」パッチで比較してみるyo 強いて違いを言うならば、トーンというよりは同じ強さで弾いたときの音量がわずかにNR有りのほうが小さく聴こえるというところだろうか。まあ、なにがしかの音の成分を抜き取って捨てているのだから当然と言えば当然だけどw もう一つ、アタック音がきつくシャープな音のクリーンパッチでも試してみたけど、これも強いて言えば音量がわずかに違うかなという程度の感じ。このレベルなら音質の変化はほぼ無いといってもいい感じかなw とりあえず実用上十分なくらいの効果を得られているので、えいやっと試しに設定してみた回路ではあるけれど、結果オーライなのでしばらくこの設定で使ってみようと思うyo では、このノイズリダクションとハイカット&ローカット回路を極小のミニボードにも移植しようじゃなイカw さすがにスペースが厳しくなるのでトグルスイッチでのON/OFFは無しにするyo コンデンサー5個、抵抗3本を差さないといけないけど、うまく収まるかな?(含み笑)

 

 

 写真を見てもらえばわかるとおり、コネクタのスペース以外はギッシギシにパーツを錯綜させて、なんとか結線できてるyo 実際にコネクタを差して鳴らしてみたけど、これでちゃんと完動してるんだからたいしたものだよne ブレッドボードの機構やサトーパーツのコネクタは本当に信頼性が高くて、これまで接触不良とかで原因不明の動作不良というのが全くないんだよね。途中でおかしいと思ったときは、まず間違いなくパーツの差し間違いか、勘違いによる設計ミスしかないんだよね。非常に安定して動いてくれるので余計なストレスに悩まされることなく次々と研究を進めることができるyo これもZWSの大きなメリットだろうね。ハンダ付けで上の写真みたいなごちゃごちゃした配線を35mm×45mmの狭いスペースでやろうなんて全く思わないけど、ZWSなら風呂が沸くまでの間にちょちょいのちょいで出来上がっちゃうからne トーンもNRも研究できたから、次はいよいよコンデンサー共振の研究に突入するyo('13 4/7)



共振回路ニコイチ合体w  
 「コンデンサーとコイルを共振させて」というような文言をDGB Studioさんのサイトで見て「おおっ!そんなワザがあるのかw」と思ったのがZWSをつくってみようと思ったきっかけの一つだyo まだ詳しい理屈はよくわからないんだけど、とりあえず回路を真似しながら勉強していくyo 今回はDGB Studioさんのサイトから、フロントは1H05の回路、リアは1H06の回路で結線してみるyo 今回はハムバッカーの中点から線が出ているタイプ以上でないとダメだyo 前に紹介したボクの分類だとクラス3、クラス4のPUでないとダメってことだyo 結線図は下のとおりw

 

 今回は結線図の線の色分けをちょっと違うパターンにしてみたyo フロント、リアから通常のノーマル配線でつなぐときと同じ結線のところをオレンジと黄緑、コンデンサーは赤で示してるyo 無くなっている線はないので、これらの線と黒いアース線だけでもノーマル結線として機能するyo そして、今回の回路を構築するために付加された線とコンデンサーを茶色と深緑色で示しているyo こうすることで、どの部分がこの回路の特徴なのかということがわかりやすいだろ?(秀逸笑)

 まずフロントから見ていこう。付加されたのはハムバッカー中点からの線がコンデンサーC1を通過して、ふだんはどこにもつながれていないトーンポットの青い端子に接続されているという回路だyo ここでつながれるコンデンサーC1はお好みで容量を決めたらいいと書いてあるので、ボクはとりあえず1500pFという小さめのものを選んでみたyo この部分がどう機能するかというと、トーンツマミを10の方向へ回していくと、ハムバッカー中点からトーンポットを通過してアースへと落ちる線の抵抗がどんどん減っていく。この線上にはC1とC2がつながれているので、回路全体を俯瞰したときに、ハムバッカー中点とアースとの間で、ハムバッカーの後ろ側のコイルと、コンデンサーC1とC2が、並列接続の状態になってるyo この状態が作られることにより、コンデンサーとコイルの共振を発生させているということらしいw(推測笑) 一見似たような回路を以前につくったのを覚えているかな? 「トーンノブでタップしよう」の章でも同じようにハムバッカーの中点からトーンポットの青い端子に接続していたんだyo そのときは、その線上にコンデンサーが1つもこないように結線してあったので、電流はまっすぐアースへ落ちることになり、結果的に後ろのコイルは無視されてシングルコイル状態にタップされるというわけだったんだyo わずかな違いで全然別の機能をもつ回路になるというのが面白いよne

 次はリアを見てみよう。付加されたのはハムバッカー中点からトーンポット青端子への線。ただし、こっちはコンデンサーはついてないyo そのかわり、トーンポットの中を通らない分岐線がもう1本付加されていて、こっちのほうにコンデンサーC3がつながれていて、C4の手前に連結しているyo これによって何が発生するかというと、トーンツマミを10へと回していったときに、わざわざ500kΩもあるトーンポットの中を通る信号がなくなって、付加された2本の線に信号がドバーッと通るようになる。このときにトーンポットを抹消して回路を俯瞰してみると、前のコイルとC3が並列接続、後ろのコイルとC4が並列接続になっていることがわかるyo 馴れるまではなかなか理解するのが難しいところだけどne(苦笑) というわけで、こちらは共振をダブルで発生させているということになるyo これもすごい工夫だと思うんだよne トーンツマミを0方向へと回すときはちゃんと普通のトーンコントロールとして機能するんだからw(秀逸笑) こういうアイデアをどんどん参考にしていきたいと思うyo(尊敬笑)

 さて、では実際にどういう音の変化をするのか見ていこうかw まずフロントのほうから。トーンツマミ0からスタートするyo この状態だと普通に0.022μFがフルに効いたこもりトーンだねw ツマミを開いていくと4から5くらいでまあ普通のノーマルハムサウンドになるne さらにツマミを上げていくと9くらいまで変化は感じないけど、最後の部分でグニャッとなにかの山を越えるような感触で音がちょっと変化するw その変化を言葉で表せと言われても微妙なんだけど、パライコの周波数を動かしたときに似てるような気がしないでもないyo(曖昧笑) アタッキーなクリーンパッチで弾いてみると少しトレブリーになってサスティンが豊かになったと感じたyo いつものNamerakaパッチだとトーンが少し明るくなった感じがしたyo 激歪みパッチではほとんど変化は実感できなかったyo まあ、この変化自体も選択するコンデンサーC1の容量しだいで変化するみたいなので、まあ参考程度にきいておいてくれyo

 次はリアだよ。こちらもトーンツマミ0からスタートするよ。同じく普通のトーンがきいたコモリ状態だyo こちらも4,5あたりでノーマルハムサウンドになるよ。ここからが問題。ボクはC3に470pFを選んでいるので、それが前提の変化になると思うyo ツマミ8くらいで高域が元気になり出す感じ。1弦2弦がシャープに鳴り出す感じw 逆に3弦4弦は少しワリを食って引っ込んだような感じ。全体でみると、それこそグワーンと音質がチェンジした感じがさっきよりも強く、かなり明確に効果が出ている感じw これがまさにダブル共振の効いてる瞬間なんだろうなと思うyo なんというか、音のエレクトリック度が増強されるというか、そういう印象を感じるyo(抽象的笑) まあ、C3の容量を替えたらまた全然違ってくるのかもしれないけどne

 という感じで今回はコンデンサーの共振回路のサワリを実験してみたけど、一言でいえばギター本体に内蔵できちゃうパライコ回路のようなもんだと思えばいいかなw(乱暴笑) ただ、回路をダブルにできたり、コンデンサーの容量を変えることで変化が期待できたりと、そのバリエーションはそうとう奥深いと思うので、今後もたびたびとり上げて研究を深めていく予定だyo ミニボード用の結線図は下のとおりw 線のわきからコンデンサーを差せばいいので割と簡単に組めると思うyo('13 4/8)

 



外付け4連ロータリーsw 
 「Zスペシャル」は3コイルまでの直列接続ならかなりの結線パターンを網羅していたんだけど、あくまで直列の並び順がベースになっているので、たとえばコイル接続順を1→3→2にするようなことはできないし、コイル3つとも並列で出力させるということもできなかったw(さすがに笑) ボクがZWSで実験したいテーマの一つに「論理的に考えうる全てのPU結線パターンを形成できるシステム」というのがあるyo 「Zスペシャル」は構造的な限界があるので、レッドスペシャルもどきとしては成功しているけど、全てのパターンの網羅をめざす道には進むことができないyo そこで今回実験するのは、とりあえずフロントPUの2コイルだけに限定するけれど、その中でありとあらゆる結線パターンを作ってホットとアースの2本へ接続できるシステムだyo 今回使えるハムバッカーはボクの定義でのクラス4に限られるyo まずは結線図を見てもらおうかw

 メイン回路図

 コントローラー回路図

 コントローラー写真

 まずはコントローラーからw 16進ロータリーコードスイッチを4つ使ってるyo(呆れ笑) たとえばフロントPUのコネクター1番ピンにつながっている線ならば、まず自分自身に接続する必要はないから1番ピンは除外できるねw さらにコイルを通過して2番ピンには常に物理的に接続しているのだから2番ピンも除外できるねw(ショートさせても無意味だから笑) よって、考えうる接続先というのは、3番ピン、4番ピン、ホット信号線(白)、アース信号線(黒)の4つということになるyo それをロータリースイッチの4つの端子に割り当てているというわけだyo 同じ理屈で、3番ピン、4番ピン側だと、接続先は1番ピン、2番ピン、白、黒の4つとなるわけだyo あとは狭いスペースで上手に結線してやればいいだけw コネクターは通常縦に3行分のスペースをとって、1列あたり2本あるピンを両方差して固定しているんだけど、今回はスペースが苦しいのでピンを1本だけ差すという裏技を使って接続しているyo これができるのは、ミニボードの中でも内部の締め付け金具がかなりキツキツのタイプに限られると思うので、まあ色々物色して具合のいいやつを見つけてくれyo(無責任笑) あと、コントローラー内部の結線でどうしても下段側に引き出してこないといけない線が3本あったので、それは針金を切断してひん曲げて自作オリジナル線をつくったyo 無理矢理中央の狭いところを通したけど、まあ実験するだけなんだから外から回り込ませてもいいんだけどne(こだわり笑)

 そんなわけで、ロータリースイッチ4個も使ってる割には扱っている信号線自体は6種類しかないので6ピンコネクターを使ってメイン回路と接続してるyo リアPUのほうはふつうのノーマルハムバッカー結線だyo そしてメイン回路の21列から右側は「ハイカット&ローカット回路」と「ノイズリダクション回路」を最小限の結線にまとめてコンパクトにした回路になってるyo フロントトーンノブがハイカット、リアトーンノブがローカット、NRは常時ONになっているyo(優れ笑) 実際につないで音を出してみると、もちろんちゃんと鳴ってくれてるyo ボクは几帳面なのでそういうところで動作確認を怠るとかいうような手抜きはしないyo さすがに信号線をいっぱい外出ししているので、NR回路がONになってはいるけど、フロントPUでは少しノイズがちらつくねw(苦笑) ただ、リアに切り替えるとスッとノイズが消えるのでNRの効果は抜群だし、こういう形で線を外へ出すとこのくらいのノイズ増加になるというのもわかったyo やはり、こういうタイプのコントローラーを使うときは、極力アース線に落とす線だけを引き出すように設計するのが望ましいようだne ま、今回の実験はこのままやるけどne(微笑)

 操作にはかなりの馴れが必要とされるyo(大苦笑) まずはコントローラー回路図をよく見て、各ロータリースイッチの「1, 2, 4, 8」ピンにそれぞれどこへの接続がアサインされているかを把握しないと駄目だyo(面倒笑) まあ、そこまでユーザーにやれというのは酷なので、とりあえず主な接続の場合にどういうダイヤル設定になるかだけ一覧表にしておくyo 実際、これをそのまま作ってみる人はまずいないと思われるし、この理論的な実験でどんなことができるのかさえ雰囲気が伝わればいいはずだからne まあ、このサイトは全部そんな感じで成り立っているところがあるよne(現実笑)



 このように、ハム、タップ、パラレル、それらのフェイズアウトなど、これまでやってきたものはすべてつくることができるということがおわかりいただけたかなw(当然笑) まあ、操作性は最悪なので、設計者のボク自身でさえよく考えながらダイヤルを回さないといけないんだけどne(失笑) それぞれの結線の音はこれまでにやってきたとおりの音がちゃんと出てるyo 今回はハイカット&ローカットをすべての結線パターンにかけることができるので、また新鮮な感じがするyo 特に並列にローカットはいい感じかもw(微笑)

 さて、今回の場合、このシステムにどこまでの拡張性があるのかということが重要になるyo 最大何個までのコイルなら今もってる部品等で対応できるのかということを考察していくyo(マジメ笑) まずは、今回の配線のイメージ図を見てもらおうかw



 各コイルの両端にロータリースイッチがついていて、自分自身のピンとコイルでつながっているピンとを除いた4カ所にむかっての接続をON/OFFしているというわけだyo よく見ると、たとえば1番ピンと3番ピンをつなぐ線は双方向から出ていることがわかるよne 電気的にはどっちからどっちへという方向は区別しなくていいので、重複する線は1本にしぼることができるyo 重複する線を抜いた図は次のようになるyo



 だいぶスッキリして見やすくなったne もっと線を減らせないか考えてみるyo たとえばコイル2の正極と逆極を反転できるように別のスイッチをつけた場合どうなるだろうか。この場合、コイル1に対して反転するかどうかが基準になるので、コイル1は反転機構をつけずに固定して考えるyo その図が次のとおりw



 さらに2本の線を削ることができたyo 実際の使用場面を考えたとき、1と3、2と4をそれぞれつないじゃったら、どこから音を出力するの?という疑問もあるけど、とりあえずこれは組み合わせの上で考えられるありとあらゆる接続を形の上でつくることを目的にしているので、電気的にどうこうという理屈は抜きで進めているyo コイル2個だけならここまでそぎ落とすことができたけど、じゃあコイルを3つにしたらどうなるかということを次に考えるyo これも少しでも楽にするため、反転スイッチ付きのコイルを追加する場合で考えるyo その図が次のとおりw



 1番ピン〜4番ピンからそれぞれ横方向に線が追加されるのは当然だよne 問題は3つ目ということで、コイル1、コイル2の両方との相対関係を破綻なく作るためには、さっきのような線の数で足りるのかということだne そこで考えたのが次の様なパターンだyo 1番ピンから3番ピンに接続する。これはコイル2を正位相にしてればつながるよne さらに、1番ピンを5番ピンにも接続する。16進ロータリーコードスイッチなので複数接点をONにできるからne この場合、コイル3も正位相にしていれば接続できるne さらに4番ピンと5番ピンも接続したいとするとどうなるか。コイル2とコイル3との関係だけならば、どちらかを逆位相に反転させれば真横への線でつなぐことができるんだけど、コイル1との接続関係が指定されているため、どちらも位相を反転させることはできないw 困ったw というわけで、コイル3つ目以降は反転スイッチを付けたとしても、たすきがけのように接続していた2本の線を省略することはできなくなるというわけだyo だったら操作もややこしくなるし、反転スイッチもいまいち使えないなwということがわかってくるよne(なるほど笑)

 まあ、とりあえず以上の方式でつくった場合のコイルがn個のときに必要なスイッチの分岐接点数というものを導き出せるようになったyo まず、先頭コイルのピンは、n+1個だne コイル4つでやろうとすると5接点必要になるので、今あるロータリーコードスイッチでは対応不能ということになるne(残念笑) まあ、なにか別のパーツを利用するしかないw 次は2つ目以降のコイルのピン。m番目のコイルの場合、(n-m)×2+2個だne コイル4つの場合の2個目だと6接点必要ということになる。これはかなり厳しいne コイル4つの場合の3つ目だと4接点必要ということになるyo そして最終コイルの場合は常に2接点でいいということになるne

 ハムバッカーのコイル4つでやろうとすると、16進ロータリーコードスイッチでは対応しきれないということがわかったけど、コイル3つならギリギリ対応可能なので、とりあえず次の機会に並列だろうが順番変則だろうがそれらのフェイズアウトだろうが、なんでも作れちゃう3コイル用回路をつくってみようかなw 最後の図がまさにそれの回路図の青写真になってるわけだけど結線するにはスペース的にかなりたいへんそうだne(大苦笑) いまいち効果的でない反転スイッチをどうすべきかというのも考えどころだne かと言ってそれを省くとコイル1のピンの接点数が6になってしまうしne まあ、もうちょっと考えてみるyo(思案笑) 今回はミニボードへの移植は当然無理だからww('13 4/9)



出た、"zkun 3 coils" w    
 ややこしいことに着手したときは、細かい部分を忘れないうちに一気に仕上げちゃったほうがいいんだよne というわけで、なんでも作れちゃう3コイル用回路を総力を挙げて製作してみたyo 回路の名前は「zkun 3 coils」と名付けたyo 今回もまずはイメージ図から説明していこうかw(定番笑)



 ごちゃごちゃと入り組んでいた前回の図をちと改良して、わかりやすくしたつもりだyo(まだ錯綜笑) あと、コイル1から伸ばす線を3個直列を標準にした場合に自然なつながりになるように、コイル1の裏口からコイル2と3の表口につなぐように変更したので前回の図から一部変更しているけど、理屈的にはコイル1を反転させたのと同じことなので結線の数は同じだyo Zスペシャルのときのイメージ図と比較すると、明らかに作成できるバリエーションが豊富になっていることがわかるよne コイル1は位相反転できないけど、コイル1だけ反転させたいときは逆にコイル2とコイル3を反転させることで結果的にコイル1だけ反対向きの状態をつくることができる仕組だyo 各線のわきにふっている番号はその線がアサインされているピン番号なので、それぞれの起点側にあるロータリースイッチでその線をONにするときは、その数字をチャンネル番号に足せばいいという仕組みだyo たとえば、コイル1の裏口からはオレンジ色の線が4方向へ出ているけど、そのうちコイル2の表口へつながる線「4」とコイル3の表口へつながる線「8」をONにしたいならば4+8=12となるけど、12というのは16進数だとCになるので、コイル1の裏口のロータリースイッチは「C」にセットすればいいということになるんだyo いやあ、非常にわかりにくいne(大苦笑) とりあえず今回も主な配線パターンの設定例一覧を掲載しておくことにするyo



 まあこうして見てもらっただけでも、ありとあらゆるパターンに対応できるんだなということがわかると思うyo 作り方のコツは、まずダイヤル1から順に後ろへと決めていくことだne なぜなら、前にあるコイルと後ろにあるコイルをつなぐ線を決めるダイヤルは必ず前のコイル側の接点にあるから、前から順に決めていくのがわかりやすいというわけだyo あと注意してほしいのは、そうやってすでに前のコイルでつなぐ線が決められていて、それ以外の接点へつながないケースのときは、後ろ側のコイルのその接点のダイヤルは「0」を選んで、余計な線をONにしないようにすることだyo たとえば上の表の一番先頭の3直列の場合だと、ダイヤル2で「4」を選んであることで、コイル2の表口(ダイヤル3があるところ)への接続がすでに指定されているので、ダイヤル3では余計な線を選ぶ必要がない。というか、余計な線を選んでしまうと結線がおかしくなって3直列にならないw というわけで、特に線を付加する必要がないときは必ず「0」にしておくということに注意してne(ややこしい笑) では、ともあれ今回の回路図を見てもらおうかw 今回は外付けコントローラーも「標準ボード」を使ってるyo(強烈笑) しかも、ロータリースイッチを6個も使って、8ピンコネクタで接続しているyo(呆れ笑) あと今回もボクの定義で「クラス4」のハムバッカーでないとムリだからねw

メイン回路

コントローラー

どっちがメインw(苦笑)

 なんともまあ凄いコントローラーになったじゃなイカw 左からダイヤル1、2、、と並んでいるyo ダイヤル5と6はちょっと形が違うでしょw こいつは16進ではなく、10進ロータリーコードスイッチというやつで、ダイヤルは「0〜9」までしかないyo ただ、同じように「1, 2, 4, 8」ピンがあって、その組み合わせでON/OFFができるようになってるyo なので、「A〜F」チャンネルを使う必要がない場合は、こっちの10進ロータリーを使ったほうがチャンネルの数字も見やすいし、8チャンから1チャンに回すときも早いので便利なんだyo(実用笑) ダイヤル5、6は0, 1, 2チャンネルしか使わないのでこれで充分なんだよねw コネクタは8ピンでいいんだけど、9ピンのが余ってたのでメイン回路側は9ピンコネクタを使ってるyo(あり合わせ笑) 接続コードは今回からレインボーカラーのリボンタイプのものを使ってみたyo 10本セットのやつなので2本余らせてるけど、このコネクタに差すにはちょうどいい感じの線の太さなので使いやすいと思うyo コイツをアルミテープでグルグル巻いてシールドしてやり、余ってる線と接触させて本体側のピンに落としてやれば簡単にシールドをアースに落とすことができるので、ノイズ対策をやるならそんな感じでいけそうかなw(今はまだやらないけど笑)

 メイン回路の左上にあるのが位相反転スイッチで、左の2つがコイル2用、右2つがコイル3用。今回もセットで左で正位相、セットで右で逆位相だyo Zスペシャルのときと全く同じ構造なので、セットで倒さずにあえて逆向きにしてやるとそのコイルをバイパスできるけど、今回の場合コントローラー側でバイパスも含めてすべての結線を管理できるので、余計なことはしないほうがいいと思うyo(フェイズに専念笑) あっ、実物写真はボクの環境用で「3芯+1芯シールド兼用」版にアレンジしているので結線図と一部異なっているので念のためw(細かい笑) あとさらに細かいことを書くなら、今回はメイン回路f29の所に差している抵抗を22kΩから10kΩに変えてみたyo まあ、ちょこちょこ変えてみながら最適な値を探してみようと思ってるのでne(微笑) コントロールはトーンはいつもの「ハイカット&ローカット」と「NR内蔵」。今回は信号線を8本も引き出しているのでさすがにノイズを拾いやすいみたいだyo(苦笑) トグルスイッチをFにすると、3つのコイルをコントローラーで結線した音が選ばれ、Rにすると残されたリアのもう1つのコイルのシングル音が出るようになってるyo ミックスポジションで両方のミックスにもなるyo これは余ってるコイルもノーマル音の比較対象に使えるだろうなと思ったのでつないでみたyo あと、コントローラーの操作でパニクって音が出なくなったときでも、最悪トグルスイッチをリアに倒せばリアシングルの音で演奏が続けられるので、ライブで使いたいというツワモノにはありがたい設計だyo(そんなやついるのか笑) ボリュームもフロントノブが3つのコイル用、リアノブがリアシングル用になっているyo

 さて、実際に音を出してみようかw とにかく、設計者のボク自身でさえ「出力パターンのつくり方例一覧」をカンニングしながら操作しないとまごつくというありさまだからne(苦笑) しかも、フェイズスイッチは裏蓋を開けた中にあるので、切り替えようと思うとちょっとめんどくさいw(失笑) 最初はコントローラー上にフェイズスイッチも設置できないかなと頑張って設計してみたんだけど、さすがに厳しかったのでw(無理笑) 「つくり方一覧」を見ながら上から試していくyo たしかに音は微妙に変化していくne ただ、トグルスイッチでパチパチと切り替えて比較試聴できるわけではないので、さっきの音と今の音の微妙な違いを覚えていて聴き分ける耳が重要になってくるw そろそろそのくらいのレベルが要求されるほどの高度な領域に踏み込んでいるということだyo(微笑)

 「コイル1+(コイル2、3の並列)の直列」なんていう今まで聞いたこともないような接続も可能になってるので試してみるyo 弾いてみるとなるほど並列らしい明るく爽快なトーンがどこか残ってるんだけど、この全体のもつ粘り感はまさに直列という、説明の難しい微妙な音が出るyo(主観的笑) 弾いてる本人以外は多分まったく違いのわからない世界だろうけどne このくらいの微妙な違いになってくると、まずエフェクトやアンプがすでにバッチリ音づくりが決まっていて、あとわずかだけギターの鳴り具合がなんかちょっと違うような気がする、、というような超微妙なレコーディングをしてる段階で「これだ!このニュアンスだよ、おれが欲しかったのは!」というマジキチみたいな会話が似合いそうになってくるよne(失笑) まあ、アンシミュとかの設定をゴロッと変えるのか、ギター本体をちょっと変更してみるのか、というチョイスが出来るという意味ではやはり大いに価値があるだろうなと思うよne(自分に使いこなす場面はあるのか笑)

 いやあ、「zkun 3 coils」はなんか凄過ぎてその真価を見極めるための高度な耳が要求されてるような威圧感すら感じるne(苦笑) 操作性はともかくとして、その作り出せるサウンドの豊富さは間違いなくモノホンだyo こうなると次はいよいよ「zkun 4 coils」に挑戦ということになるかなw でも、今度はロータリースイッチでは対応できないので、全く違う構造をつくる必要があるのでそう簡単にはいかないだろうne 今回でもコントローラーが標準ボード1枚をほぼいっぱいに使ってるくらいだから、次は標準ボード2枚連結に部品がいっぱい載ってる状態になるかもしれないne(呆れ過ぎ笑) そこまでやるならフェイズスイッチもすべてコントローラー上に配置してしまえるかもne(貪欲笑) まあ、いつかはチャレンジすると思うyo('13 4/12)



"zkun 4 coils " w(究極笑)
 勢いに乗って、そのまま一気に「zkun 4 coils」をつくっちゃったyo いやあ、なかなか物凄いものができあがったyo 今回は結線図と写真から見てもらおうかw(驚き笑) 今回も「クラス4」のハムバッカーじゃないとムリだyo

メイン回路

コントローラー

 実物写真w

 まずは、コントローラーのデカさにビックリだよne 標準ボードを2枚連結させてつくってるyo コネクタは10ピンのものを使ってメイン回路と連絡してるyo ディップスイッチは写真奥の8連のものが左が出力線につなぐピン番号を示し、右がアース線につなぐピン番号を示すyo 手前のディップスイッチは、右の2つが7番ピン、8番ピンの接続先のピン番号を指定し、真ん中の2つが5番ピン、6番ピン、左の2つが3番ピン、4番ピンの接続先を指定するyo 今回は各ディップスイッチに表示されている1、2、3、4、、、という数字をそのまま接続先のピン番号に一致させれば操作がわかりやすくなると思ったので、これまでイメージ図で書いてきたような1番ピン、2番ピン側からコイル相互の結線を指定していく方式ではなく、後ろ側の7番ピン、8番ピン側から接続先を指定していく方式に変更したというわけだyo まあ、馴れの問題なので絶対にこっちの方が便利だと感じるようになると思うyo



 標準ボードをピッタリ連結させると、2枚の境目のところもちょうどピン間3つ分の幅として利用することができるので、そこにもディップスイッチをまたがせて配置してるyo 逆にメイン回路のほうはスッカスカになってるne(苦笑) 今回もいつもどおり、ハイカット&ローカットとNRを搭載してるyo 抵抗の値をまた微妙に変えてテストしてるyo まあ、これはPUやポットの特性に合わせて各自で調整してもらうべきところなので、だいたいの目安程度と思っておいてyo トグルスイッチとリアボリュームノブは使わないyo フロントボリュームノブがマスターボリュームになってるyo あと、コントローラーの結線図で、なんでどうでもいいところで結線するジャンパ線の長さを統一せずにいちいち長いものを使ったりしてるかというと、ちょうどの長さのジャンパ線ばっかり使っていると、短い線が不足して長い線ばかり余ってしまうという現象が起こって、その他のボードを組むときに支障をきたすので、スペースに余裕があってどんな長さの線でも使えるような場所のときは、できるだけ多く余ってるジャンパ線を使うようにバランスをとってるんだyo(なるほど笑)

 このディップスイッチ方式は、ロータリーよりも頭を使わなくていいのでわかりやすいですw ただ、スイッチ部分が非常にちっこいので、指の爪をうまくひっかけて操作しないといけないのでそっちの意味で操作性が悪いですw(苦笑) あと、結構スイッチも硬いので、特に小さい2連のスイッチなんかは力いっぱい爪で押すと簡単に部品の足が抜けてしまいますw(失笑) なので、操作方法は人差し指の爪でパーツをボードに押しつけ、親指の爪でスイッチを動かすという方法を推奨しますw(面倒笑) まあ、これもブレッドボードという差し込み式の基板を使っているからそうなるわけで、これらの配線とスイッチ類をふつうの基板にハンダ付けしてコントローラーを作ればもうちょっとラクに操作できるようになるし、結線自体もパターン基板を利用すればもっと線を減らして、全体をコンパクトにすることも可能になると思うyo それの製作もいずれやってみたいと思いますw(挑戦笑)

 さて、鳴らしてみましょうw これで作れるPUの接続パターンはまたまた新しいパターンでいっぱいですw たとえば、コイル4→(コイル3と2の並列)→コイル1なんてのもできるし、コイル4→コイル3→(コイル2と1の並列)なんてのもできるし、(コイル4→3→2直列)と(コイル1)の並列もできるし、もうなんでもアリアリですw すべてのパターンで任意のコイルを逆位相にもできるyo なので、今回はフェイズスイッチをわざわざ別に作る必要がなかったyo 今回はさすがにディップスイッチの設定をズラズラと表形式にして書いても数が多過ぎてわけわからないと思うので、「出力パターンのつくり方一覧」は掲載しないyo(手抜き笑) ていうか、ロータリースイッチほどややこしくないので、ちょっと考えながらやれば誰でも結線できると思うyo(微笑) ついに4つのコイルでありとあらゆる結線を試せるシステムが完成しましたw まあ、途中にコンデンサーをかましたりとかするパターンはコントローラー上だけでは作ることができないので、純粋にコイルだけの組み合わせに限られるけどne(微笑) これはこれで1つの完成形になるので、さきほど書いたようなハンダ付け基板バージョンのコントローラーを作ってみる価値は充分にあると思うよne あと、コネクタ線をリボンコードで作るのにも馴れてきたので、そろそろちょっと大きなスイッチを接続して操作できるような拡張仕様もとりいれようかなと考えているところです。ZWSの進化は加速する一方のようですw('13 4/15)



ついにブースター搭載w 
 ここまではすべてPUコイルのつなぎ方とコンデンサー、抵抗、切替スイッチの組み合わせによる回路構成ばかりだったけど、ついに電池を使って増幅する回路を一部取り入れてみたyo 参考にした本は「ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作」増補改訂版だyo これの42ページに出てくるブースターをZWSの中に取り込んでしまおうというわけだyo 少ない部品数で実現できる回路なので、ZWSの上段部分で充分おさまるとにらんだわけだyo 9V電池をスナップで接続するんだけど、ボクのSGのザグリはまだ少し余裕があるので、出力ジャックとトーンポットの間のスペースに電池を押し込むことができたyo ザグリが狭くて収まらないという人は電池だけ線を延ばして外付けするという手もあるだろうねw(苦笑) まあ、スペースの問題はそのうち新たな手をうとうと考えているところだyo とりあえず、今回の結線図を見てもらおうかw 今回はすべてのハムバッカーで実験できるyo

メイン回路

 コントローラー

 実物写真w

 今回はコントローラーで1つのツマミと3つのスイッチを外付けしてるyo ツマミはブースト量を調整する可変抵抗で1kΩのトリマーを使ってるyo これまでならボリュームポットなどを転用して調整ツマミにしてきたけど、さすがに電池駆動の回路になってくると500kΩのポットとは全然違う抵抗値が必要とされてくるようで、しかたなく半固定抵抗を利用したというわけだyo 本当は指で直接回せるタイプのものがいいんだけど、とりあえずマイナスドライバーで回すタイプのものを搭載してるyo(苦笑) あと、3つのスイッチはいずれも左側に倒せばブースターオフでトゥルーバイパスになり、いずれも右側に倒せばブースターがONになるyo 詳しく説明するならば、一番左が電池スナップのON/OFF。真ん中がブースター回路入り口の切替。一番右がブースター回路出口の切替。一番左はOFFにし忘れてもノーマルの音は出るけど、電池は消耗し続けるyo(失笑) あと裏技的に一番右のスイッチだけを右側に倒すと、回路の後ろ側からコンデンサーを通してアースに落ちる部分がつながるので、強烈にこもらせた音が出るyo(邪道笑)

 メイン回路のほうは右端がいつものハイカット&ローカットとNR。16列目〜25列目がブースターの回路で、そこより左側がコントローラーに接続するための回路だyo ハムバッカー2つはノーマル配線で、トグルスイッチと2ボリュームもノーマルどおり。2トーンはいつものハイカット&ローカットにしてるyo 今回は8ピンコネクタを使ってコントローラーと接続してるyo あと、結線図中の「赤地に黒丸」と「黒地に白丸」がそれぞれ9V電池のスナップからつながる赤線と黒線のリードを差す場所になってるyo 黒線のほうは、そこからコントローラー上につながって、アースに接続するかどうかをスイッチで選択するようになっているので、使わないときは電流が流れず電池の消耗を防げるという設計にしているyo(優れ笑) あとはDGSと書いて太枠で囲っているところが三本足のFETという部品が差さるところだyo まあ、ぶっちゃけまだ動作原理はよくわかってないので本に書いてあるとおりにつないでいるだけだyo(パクリ笑) エフェクター回路についてはまさに「ド素人」のボクだけど、こうやってZWS上にレイアウトしてしまえば、これまでやってきた作法がすべて通用するので、いきなりでもこのように外付けコントローラーを使う仕様にアレンジしてしまうこともできるyo 電池のつなぎ方とか、最初はこれで大丈夫なのか不安だったけど、やってみたらきっちり動作してくれたので、これであってるとわかったyo なんか、ギター内部の回路とエフェクターの回路が渾然一体と同居してるけど、そもそもシールドケーブルでつながるものなんだから、別に不思議でもなんでもないんだよne これで、回路図さえあれば、スペースが許す範囲においていろんなエフェクターをZWSに取り込んでいく道が開けたことになるne(野望笑) まあ、もうちょっとスペースに余裕がほしいところなので、やはり標準ボード2枚使う拡張規格への移行は必然の流れかもしれないne(含み笑)

 さて、このブースターは本の著者のイライラするしゃべりを読んでいくと「フルレンジブースター」に分類されるようですw 原音に忠実に上から下までブーストするそうだけど、クリーンブースターではないので、ツマミを開いたときは結構ダイナミックに歪むらしいyo ではさっそく鳴らしてみましょうw 最近思ってることは、試聴用の適切なアンシミュパッチを複数用意しておくことは重要だなということだyo 当初自作の「Nameraka」パッチを基準に使ってたんだけど、こいつはわりと音を丸めたパッチだったので、トーンコントロールのシビアな効きを比較判定するにはイマイチだったんだよne そこで途中からもっとアタッキーな「Chicken」パッチも併用したり、激歪みパッチを併用したりしたけど、それぞれある一面はわかりやすく、ある一面はわかりにくかったりするので、比較試聴用に傾向の異なるパッチを5つくらい用意して、そのすべてで鳴らしてみることでその回路の特性をチェックするという方式が妥当だなということを実感してるyo また、そのような聴き比べをするにあたって、アンシミュ自体がやたらと音の太さやら味付けやらを主張し過ぎる機種だとぶっちゃけギター本体からの繊細な音の変化がわかりにくいw(苦笑) なので、こうした用途においてもZOOM G5は実に堅実に役に立ってくれるというのがボクの感想だyo(主観的笑)

 まずはブースターOFFで鳴らしてみる。コントローラーのスライドスイッチを全部左に倒せば、ブースター回路への接続が完全に切り離され、これまでどおりのZWSでの結線だけで出力されるyo トゥルーバイパスなので音はまったくのこれまで通りで鳴るyo 次に、スライドスイッチを全部右へ倒してブースターをONにする。トリマーは最初一番低くしぼった状態にしてみる。この状態だと、わずかに音量がアップして若干明るい音質になった感じがするne トリマーを真ん中くらいまで開いてみようw 今度は明らかにパンチが効いてるne 出力される信号のレベルが大きくなってるので、アンシミュへの入力レベル増によってすべての効き具合に影響が出てる感じだne より、エレクトリックでシャープな感じになってる印象かなw(抽象的笑) そしてトリマーを全開にしてみる。パッチによっては音が飽和する感じが出てくるほどw 必要に応じてボリュームノブを調整したり、自慢のローカット回路で低域を抑えたりするとほどよいツボが得られる感じだyo トリマー全開で激歪みパッチを鳴らすと、これまでにない感じのシャキシャキした生きの良さが出たyo 「Chicken」パッチだとアタック音がコンプがかかったように抑え付けられてユニークな変化をみせたyo ボリュームをしぼっていくとまたアタック音が復活してきたりとなかなか面白い挙動になったyo 「Nameraka」パッチではブースト感を一番感じる変化があったyo おとなしい丸っこいサウンドだったのが、いかにもブーストしましたwという感じの粘りとサスティンが強調されて、ハードロックなサウンドに化けた感じだyo いやあ、これは面白いw 電池つないでFETを1個つなぐだけでこれだけ激変させられるとはw(感心笑)

 参考にした本には「クリーンブースター」の回路例、「トレブルブースター」の回路例も掲載されているので、FETなどのパーツは違えども今回とほぼ同程度の回路でそれらも作ることができるようだyo これまで、ブースターと言えばマルチについてくるなんかイマイチ効果がはっきりしない「効かないOD」みたいな印象だったんだけど、ギターに内蔵してしまうと劇的に音を変えられる超便利ツールだということがわかったyo これをギターに内蔵できるならアクティブPUなんて要らないんじゃね?というくらいにいい感じだyo ZWSをやってみる人ならぜひ一度は試してもらいたいと思うyo('13 4/17)