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 zkun wiring system 2(略称:ZWS2)は電子工作で使われるブレッドボードを利用して、エレキギターの内部配線やエフェクト回路をさまざまに実験できるシステムだyo 前バージョンのZWSから進化して、より複雑で大きな回路を組めるようになったyo 回路の変更自体はものすごく簡単なんだけど、筐体の加工はかなりスキルが必要なのでやってみようと思う人は覚悟してのぞんでくれyo




これがZWS2の本体だyo   
 まずは外観から見てもらおうかw ウンチクは後からで十分だろw(妥当笑) ページ先頭の写真がBlitzSGに取り付けたZWS2本体ボックスの外観だyo けっこうデカいボックスを取り付けてるだろw(苦笑) 厚みが外寸で28ミリあるんだけど、まあギリギリ演奏に干渉しないサイズに収まっているyo



 本体ボックスの拡大写真だyo フラッシュ近接撮影してるのでホコリが超目立ってるけど気にしないでくれ(苦笑) ケースの側面にトグルスイッチを2つとロータリーコードスイッチを1つ取り付けているyo ツマミ軸がちょっと長いんで削って短くしてもいいんだけど、とりあえずまだこのままにしてるyo(手抜き笑) ケース上面についてるのは4回路3接点スイッチのツマミだyo これはカチカチっと3ポジションに回転して、回路切替ができるものだyo



 SG本体のポットも変更してるyo 左上がボリューム用の2軸2連ポットで、上段がリア、下段がフロントのボリュームになってるyo 右上がトーン用の2軸2連ポットで、上段がリア、下段がフロントのトーンになってるyo 下の2つはエフェクト回路で使うポット用だyo



 本体ボックスのスライド蓋を開けたところだyo こうやってギター表面で回路を直接いじれるようになったyo 内部には標準ボードを2枚連結したものが収納されているyo ボードの左端にはヘッダーピンに大量のリード線をハンダ付けしてるのがチラ見えしてるyo 大量の配線を収納しつつ、スムーズに開け閉めができるように色々工夫してあるんだyo(流石笑)



 SGのザグリの内部の様子だyo なんやかんやで30数本の線を本体ボックスにつなぐ必要があるので、リボンコードを3段重ねにして接続しているyo(呆れ笑)

 こんな感じで「ZWS2」にバージョンアップしたyo もはや「誰でも簡単に実験できる」というシステムではなくなったけど、まあどのみち追随者のいない、ボク一人が頑張る実験サイトだからとことんやりたいようにやるyo(含み笑)

 ここからはウンチクだyo まずは、なぜZWS2にバージョンアップする必要があったのかをまとめておくyo
1)回路切替などの実用的な外付けスイッチを付けようとすると、そのスイッチに接続するコネクタ線を引き出すためにボード上のスペースを大量に費やすようになってきた。ボードを2枚に増やして大きな回路を扱えるようにしたかった。
2)エフェクター回路も組み込みはじめたので、回路ごとにまちまちの容量のポットが必要になり、従来のようにギターのトーンポットを流用するだけではすまなくなってきた。
3)外付けコントローラーとして基板むき出しのミニボードを使う方式はノイズ対策上限界があった。
4)よく使う「6Pトグルスイッチ」や「ロータリーコードスイッチ」をその都度外付けで引き出していては効率が悪いので、常設のスイッチにして簡単に利用できるようにしたかった。
5)標準ボードの交換や変更のたびにいちいちギター裏面からボードを取り出さなければならないのは開発者としては非常に面倒くさい。簡単な結線の変更程度ならギターに装着したままできるようにしたかった。

 以上の理由からZWS2への大改造を決断したyo 最大の課題はこれらの目的にかなう本体ケースははたして存在するのかということだったyo いろいろ調査を重ねた結果、ボクはテイシン電機TB-49というスライド式のケースを選択したyo このケースに標準ボード2枚を貼り付けて、残されたスペースに収納できて配線が可能なパーツを厳選した結果、6Pトグルスイッチ2つ、ロータリーコードスイッチ1つ、4回路3接点スイッチ1つをチョイスしたyo この絞り込みが実に絶妙だったと我ながら思うyo(快笑)

 ケースの加工やパーツの取り付け、配線作業はかなり大変だったyo(大苦笑) これから先はもうエキスパート向けのコラムとして書いていくので、いちいち細かな取付方法とか説明は書かないけど、まあちょっとやそっとの覚悟では完成はおぼつかないyoとだけ書いておくyo(自負笑)

 ZWS2になって、コネクタへの配線割り当ても大幅に変更したyo 今後はミニボードを使う予定はないので、ミニボードで使う場合の互換性とかをもう考慮する必要はなくなったyo なので、これまでの経験からどのような並び順にすれば配線をスッキリさせやすいかということを考えてコネクタへの接続順を再定義したyo(賢明な笑)



 ZWSの結線図をこれまで見てきた人ならばだいたい理解できるだろうne けど、今回はZWS2の初回なのでちょっと詳しく説明しておくyo 「PU Connector」「Tone Connector」「Toggle Connector」という3つの抜き差し自在のコネクターをボードの上部に差しているyo 「B行」「R行」は横方向に導通している特殊なブロックで、ZWS2では「B行」をアース線のジャンパ線専用で使用するyo こうすることでボード上の結線をかなりスッキリさせることができるyo

 「PU Connector」には、それぞれハムバッカーの4芯を接続しているyo PUのシールド線はギター本体のザグリの中で他のシールド線(アース線)と導通させちゃって処理するyo ボクの使ってるPUは4番線がシールド兼用のタイプなので、実はボード上でわざわざ4番線からアースにつながなくても大丈夫なんだけど、一応シールド兼用ではないタイプの4芯が世間の標準だと思うので、それに合わせて結線図は描くようにしているyo これは今後も統一してそのようにするyo(几帳面な笑)

 「Tone Connector」は、主としてトーンポットとして利用するポットから多く接続しているコネクタなので便宜的にそう名付けているyo Fがフロント、Rがリアだyo 3色に色分けしているのはポットの端子の位置を表していて、ポットがギターに装着された状態で裏蓋を開いたときに、3つ並んだ端子を自分の手前側に持ってきたときに右側から「赤、黄、青」と定義しているyo この並び順は重要なので、すべてのポット、結線図においてこの色で統一して表しているyo このコネクタに「FV青」「RV青」が含まれているのもボクが工夫した点だyo トーンポットからボリュームポット青へ結線することが非常に多いので、その際に短い線1本で接続がすむように同じコネクタに同居させたというわけだyo(画期的笑) まあ、そのあたりはZWSでの経験がなければ何故そうなのか全くわからないだろうけどne(経験者笑)

 「Toggle Connector」には、PUトグルスイッチをはじめとするその他の配線がつながれているyo 「GND」はアース線。「OUT」が最終的にギターアンプへと出力されていく信号線。「F」「R」「MIX」がPUトグルスイッチの端子。「FV」「RV」はボリュームポットの残りの端子だyo

 あと、線の色についても説明しておくyo 特に例外だという説明がないときは、基本的にいつも同じ色の使い方をしているyo オレンジ色がフロントPUからの信号。黄緑色がリアPUからの信号。ピンク色はミックスされて最終的に出力へと向かう信号。黒はアースに落ちていく線。赤はコンデンサーを表しているyo ZWS2からはもう面倒くさいのでいちいち「-||-」というようなコンデンサー記号で表示するのはやめるyo(簡略化笑) 水色はPU内の接続をするときに使ってるyo このほか、茶色はフロント信号から枝分かれした線、深緑色はリア信号から枝分かれした線を表すのに使うyo 慣れてくれば、線の色を見ただけで回路の流れがわかるようになるから、ぜひ覚えておくといいyo

 図の下のほうにある着色部分は、ZWS2本体ボックスに取り付けられている各種スイッチの端子から接続されているピンを表しているyo 「C」と表示されているのが各スイッチのコモンピンで、それぞれ「1」や「2」や「3」にしたときに、「C」とその番号のピンが導通するようになってるyo ロータリーコードスイッチも同様で、数字を足せば「チャンネル番号」になるピンが「C」と導通するという動作をするyo まあ、その説明をまたここでいちいちするのも煩雑なので、ZWSのページを見て勉強してくれyo(端折り笑)

 さらにこれ以外にも、エフェクタ用のエクストラポットから引いて来る6本の線をつないだコネクタと、9ボルト電池からつないできた線2本を差せるようになってるんだけど、それらは回路上で必要になるときだけ表示するようにするyo というのも、それらは差す場所をある程度自由に変更できるようになってるからne(優れ笑)

 これでZWS2の概要はつかめたかな? とりあえず上の結線図では、ごく普通の2ボリューム2トーンのハムサウンドになるように接続しているyo スイッチ類はいっさい使用してない素の状態だyo これだけの広大なスペースとスイッチを好きなように使えるんだからワクワクするよne 今後のZWS2の展開を楽しみにしていてくれyo('14 2/3)

6Pスイッチの基本用法w  
 せっかく常設スイッチをつけたんだから、まずは典型的な利用方法で回路を組んでみようかw 6Pトグルスイッチを2つ付けたのは、フロント用・リア用で1つずつ使うのを想定しているからだyo とりあえず定番のコイルタップを作ってみるyo



 トグルスイッチは演奏してるときに手前にあるほうが「前」で、遠くにあるほうが「奥」だyo 基本的に「前」をフロントPUで使うようにするつもりだyo スイッチをギター側に押し倒すと「1」になり、上にはね上げると「2」になるyo つまり、手前のスイッチを押し倒すとフロントPUがシングルコイルになり、はね上げるとハムに戻るというわけだyo スイッチがしっかりしてるので、演奏中にバチンと切り替えても大丈夫で、安心して操作ができるのはいいよne(当たり前か笑)

 結線図的には6Pスイッチの第4〜6列が重なってしまってるので、オイオイこれじゃあ配線しにくいんじゃないかと思った人もいるだろうne でも実際は上図のように多少線を回り込ませてやればたいして無理なく配線できるものなんだyo 一番奥の列はたいていどこか他の列に共通の端子があったりするから、そこと接続してやればいいだけということが多いからne(経験笑)

 もう1つよくあるパターンで、各PUを内部で位相反転させる切り替えを作ってみようかw



 今度はスイッチを押し倒すと通常のハム、はね上げると位相反転の音になるyo F・Rとも「1」「2」ピンにつながってる側のコイルをスイッチで反転させているyo 結線図を見ると、そうたいして使ってるジャンパ線の本数は変わってないよne こんな感じでPUに関してはどんな接続方式でも、トグルスイッチまでの間にこのくらいの本数のジャンパ線を使ってつないでいけば出来上がるだろうということがわかるよne これも、外付けコントローラーを作って、線を引き出すコネクタも用意する手間が必要だったことを考えると、随分手軽に実現できるようになったよne ZWS2の効果は絶大だyo('14 2/4)

ロータリースイッチの基本w
 続いてロータリーコードスイッチの典型的な利用方法を紹介するyo その前にロータリーコードスイッチとは何なのかということを軽くおさらいしておこうかw ボクが使っているのは16進のスイッチで、Cピンと1, 2, 4, 8ピンの合計5本のピンがあるyo スイッチはカチカチと1周16段階で回るようになっていて、それぞれのチャンネル位置によって、Cピンとどのピンが導通するかが切り替わるというものだyo ユニークなのは、それぞれ一つのピンとだけ導通させることもできれば、二つずつ、三つずつ、全部と導通させることもできて、その全組み合わせが16通りあるというわけだyo(数学的笑) まずは、トーンポットのコンデンサーを切り替える回路をつくってみようかw



 これは原始的なバリトーン回路のようなものだyo リアは普通どおりのトーン回路で、フロントのトーンのほうをさまざまなコンデンサー容量の組み合わせに切り替えできるようになっているyo あらかじめトーンノブをある程度しぼっておいてから、ロータリーコードスイッチをカチカチと回してやると変化の様子がわかりやすいと思うyo まあ、これはしょせんパッシブトーン回路なのでカット具合が変わるだけでそれほど劇的な変化ではないんだけど、コンデンサ容量を変えてみたいんだけどいちいち付け替えては比較するのが大変だなあなんて思ってる人は手っ取り早く比較できるので重宝するかもしれないねw(納得笑)

 もう1つは、ピックアップの4つコイルをパラレル接続にして、任意のコイルをONにする回路を作ってみようかw



 ロータリーコードスイッチのユニークな特性を利用して、PUコイルミキサーとして使用しているyo こうするとフロントもリアもなくなっちゃうので、1ボリューム1トーンにして、それぞれ上段のリア用ノブでコントロールしているyo このロータリーコードスイッチは今何チャンネルかを示す表示がないので、どの角度に回してるときが何チャンネルなのかを自分で把握して覚えておく必要があるyo(苦笑) まあ、てきとうに回して、気にいったところの音を使えばいいじゃんwという使い方がお勧めだけどne(おおらかな笑)  どうだい、側面の常設スイッチだけでもかなりのことができちゃうだろ? これにさらにプラスして強力な4回路3接点スイッチが使えるんだから、鬼のようにすごいシステムだということがわかってきたかなw('14 2/5)

ハイカット&ローカットw 
 ZWSでよく使っていたおなじみの回路を移植してみるyo フロントトーンノブは通常のハイカットのトーンコントロールだけど、リアトーンノブはローカットのトーンコントロールになる回路だyo さらにある程度の高周波ノイズを除去する簡易NR回路もつけているyo



 ボリュームノブは通常どおりフロントとリアの音量を調節するyo トーンコントロールはPUセレクト後のミックス信号に対してかかるマスタートーンになるyo 今回は深緑色の線はミックス後の信号の分岐線をあらわしているyo C1がローカット用、C2がハイカット用、C3-C5がNR用のコンデンサだyo 容量はお好みで変更したらいいyo(含み笑) トーンノブはどちらも全開状態だと何も効いてない状態。この状態で結構ブーミーな音が出ているパッチでも、ローカットを徐々にしぼっていくと、低域がみるみるやせていって引き締まった音に変化するyo これとハイカットを併用することでかなりの幅で音質を調整することができるようになっているyo まあ、ぶっちゃけ低域成分を結構カットするので音量的に減衰気味になるのは否めないので、エフェクターのほうでレベルをちょっと上げるといいけどne

 次にコイルを3つ直列につなぐことで若干のパワーアップを図る方法を実験してみようかw 上でつくったトーン回路はそのまま利用するyo 今度は基本的にリアハムを使用するんだけど、手前の6Pスイッチをはね上げるとフロントハムのコイル1個が直列で連結されて出力が50%増になるyo さらに奥の6Pスイッチをはね上げるとリアのコイル片方が位相反転してフェイズサウンドになるよう工夫してみたyo



 リアとフロントを直列につなぐようになるので、PUセレクトスイッチは使用しないyo ボリュームもマスターボリュームのみになるので、リアボリュームノブだけを使用するyo 6Pスイッチを両方たおした状態だとふつうにリアハムのサウンドだyo 手前の6Pスイッチをはね上げるとフロントPUのコイルが1つ直列で追加されるので、ボワンと飽和したようなサウンドに変化するyo その状態でローカットトーンコントロールを回してやるとブーミーな音質からかなり大幅に変化していくのでおもしろいyo そして奥の6Pスイッチをはね上げると、リアの先頭側コイルの位相が反転してくせのあるサウンドに変化するyo これは手前の6Pスイッチを倒してリアハムだけの状態に戻したときも有効だyo これらのコントロールを組み合わせると、結構幅広い音づくりができてしまうというわけだyo



 もうちょっと改良を加えてみたyo 未使用のほうのフロントPUコイル1本だけを使って、シングルコイルサウンドも出せるようにしたyo そのためにPUセレクタスイッチも復活w フロントボリュームノブも復活させたyo ハイカット&ローカット回路は、こちらのシングルコイル側を選択したときもちゃんと機能するyo 結線図の線の色は、茶色がフロントシングルコイルの信号、薄紫色がハイカット回路の信号に変更しているyo これだけ豊富な調整機能がつくと、1つのエフェクトパッチだけでも実にいろんな表情が出せるようになるne ZWS2ではこんな機能も簡単に追加できちゃうんだyo('14 2/8)

コンデンサとの共振回路w 
 ZWSでちょこっと実験をしたPUコイルとコンデンサの共振回路を移植してみるyo これはボクが参考にしているDGB Studioさんのサイトで紹介されていたテクニックで、そもそもZWSのようなシステムを作って実験してみようと考えたのも、この共振回路というものを多種多様に実験してみたいと思ったのがきっかけなんだyo 物理的な細かな原理とか計算式とかは正直難しくてよくわからないんだけど、まあこうやって回路の現物を作って実験することは簡単にできるというわけだyo(苦笑)



 この回路では、2ボリュームはふつうにフロントとリアのボリュームだyo 特徴的なのがトーンポットの使い方で、左に回し切れば普通にハイカットがフルに効いた状態になり音がこもるyo ノブを中央に戻すとニュートラルの状態になり、トーンをいじってない状態になるyo 逆に右へ回していくとある所で音質が何かの山を超えるようにグワンと変化して、ちょっとクセのある電気的な感じに変わるyo これがコイルとコンデンサが共振してる状態ということらしいyo これをコンデンサの容量やポットの抵抗値、接続の方法などによって、いろいろと変化させればユニークな音を作れるという理屈らしいyo 一口に共振と言ってもその回路はさまざまに考えられるので、まさにZWS2で研究するのにふさわしいテーマだと言えると思うyo この回路ではツマミを回し切る寸前あたりに変化のピークがあるような感じで、非常に気持ちいい締まった感じの音質に変わるので、ボクとしてはなかなかお気に入りの回路なんだyo



 改良を加えてみたyo リアはそのままだけど、フロント側の共振コンデンサをロータリーコードスイッチで選択できるようにしたyo 470pFで固定だったのを、220, 330, 470, 560pFから選べるようにしたyo まあ、微妙な違いではあるんだけどne さらに言えば、それらのコンデンサを複数並列につないだ状態も作れてしまうので、もう何がなんだかわからない回路も試せるというわけだyo(苦笑) まあ、どの状態がどうなるのかはやってみないとわからないので、ロータリーコードスイッチを回しながら、フロントトーンノブも回して、お好みのサウンドを探してねというわけだyo(アバウトな笑)

 実際鳴らしてみると、選んだコンデンサによって、音質が変化するポイントが微妙に前後していることを感じるねw ただ、どうした時にどうなってると言葉で説明するのは非常に困難だyo もうこれは好みの問題なので自分の好きなツマミ位置で使えばいいyo 音は微妙だけど確実に違いはあるよ。ペキペキしたり、リンリンしたりする場合もあれば、あまり変化しない場合もあるyo こういう切り替えが可能だというだけで音づくりのバリエーションが無限に広がるよne('14 2/12)

ブースター回路を搭載w  
 前回つくった共振part2の回路にブースターを追加してみるyo このブースターはZWSの最後で組み込んだ回路の移植だyo と言っても、ネタ元としては「ド素人のためのオリジナルエフェクター製作」(通称:「メイド本」w)の43頁に載ってる回路をそのまま使用してるだけだけどne FETを使って、9V電池のパワーを加えて信号を増幅するというシンプルな回路だyo



 (Extra Pots)という新しいコネクタが登場してるyo こいつはSGの表面に装着したエフェクト用ポットから線を引っ張ってきているコネクタで、今回は奥側のポットに1kΩのものを使用してるyo 電子パーツ屋で売ってるポットならなんでも装着可能なので、作ろうとするエフェクター回路に合わせてポットを交換する設計にしてるyo これもザグリの中でコネクタ接続できるようにしているので、一度ポットにコネクタ配線をハンダ付けしておけば、以降はコネクタの抜き差しだけで交換できるyo(便利だけど仕込みは面倒な笑)

 さらに、図中の「黒字に白丸」と「赤地に黒丸」はそれぞれ9V電池スナップから接続されているピンコネクタを表しているyo 9V電池はSGの裏ザグリに収納されていて、これまたリボンコードで配線を引っ張ってきてるyo 「Extra Pots」と電源ピンは、ある程度線の長さに遊びがあるので、ボード上のどこに差すかは多少融通がきくようになってるyo まあ、だいたい右側の中段あたりで使うことを想定しているけどne(妥当笑)

 操作は、SG表面のエフェクト用ポット(奥側)を開いていけばブースト量が増加するというシンプルなものだyo しぼり切った状態でもブースターは常時ONになっているので、やや元気のある音になってるyo 開いていくと音量が増していき、エレキ感も増強されていく感じだne 信号入力が増幅された結果、後ろにつないでいるエフェクターやアンシミュの効き具合も当然変化するので、普段使っているパッチとはまた別の一面が出てきておもしろいyo 歪み系パッチなんかは迫力増強感が凄いyo(呆れ笑) そうした実験がこの程度のパーツ追加でできてしまうのがZWS2の凄過ぎる実力だne(感心笑)

 上の回路はとりあえず最もわかりやすく組んでみたものなので、ブースターON/OFFすらできない乱暴な設計だyo(手抜き笑) しかも、このままつないでると電池が消耗し続けるので、終わったら線を引っこ抜いてやらないといけないyo(面倒笑) しかも、ただ電源線を抜いただけだと回路を信号が流れなくなるので、ブースターOFFの素の状態の音も出なくなっちゃうyo(欠陥笑) つまり、実用的な回路にしようと思ったら、電源のON/OFFと、信号線のバイパススイッチをつけてやらないと駄目なんだよne 次は、いよいよ4回路3接点スイッチを使ってそのへんの処理をしてみるyo



 4回路3接点スイッチを使うと複数の接点を同時に切り替えることができるので、今回のように電源と回路の切り替えを同時に行いたい時などに便利だyo そのかわり配線の数がけっこう増えるので、線をどこをどう取り回したらいいかよく考える必要があるyo あと、Extra Potsのコネクタは実際には前後左右に結構張り出しているので、周囲ギリギリまで線を差してしまうとコネクタを差せなくなるのでよく考えて配置しないとダメだyo(経験笑)

 4回路3接点スイッチが「1」チャンネルのときはブースターがオフになりトゥルーバイパスで出力されるyo 「2」チャンネルにすると電池のスナップが接続され、ブースター回路の入り口と出口に接続が切り替わるyo ブースターの動作自体は何も変更してないyo ただし第27〜30列に回路切替用の配線を通す必要があったので、FETやExtra Potsコネクタを差す位置はそれぞれ左側へずらしているyo

 これはこれで十分完成してるんだけど、欲を言えばブースト量を上げていったときに低域が結構増えてブーミーで飽和した感じになるんだよne まあ、狙ってそういう音がほしいときはいいんだけど、もうちょっとタイトにブーストしたいときはちと不満が残るんだよne そこで今度は、前につくった「ローカット回路」を組み込んで、ブースト後の信号の低域を削れるようにしてみようと思うyo



 まだ使っていないエフェクト用ポット手前側を使って、ローカット量を調整できるようにしたyo ポットは100kΩのを仮付けしていたので、それをそのまま使ってみたyo(ありあわせ笑) それに合わせてピンクの配線を少々変更してC8コンデンサーを追加すれば出来上がりw なんて簡単に実現できるんだろうw(驚嘆笑) てか、電子回路についてド素人から始めているボクでもこのような応用回路を簡単に実験できること自体がZWS2の凄いところだと思うんだよne 鳴らしてみると、ローカットノブを右いっぱいに回した状態でカットをしていない状態。徐々に左へとしぼっていくと、低域のボワーンとした厚みがみるみる絞られていき、イメージ通りの引き締まったサウンドに変化していくyo 左いっぱいまで絞りきってしまうと音量自体が小さくなって音が消えてしまうので、そこそこの位置まで回して止めるのが使い方となるne これもたしかどっかに抵抗を1本はさめば音が消えるまでには至らなくなったと記憶してるけど、この回路ではこの動作でいっとくyo あと、このローカットノブはブースターON/OFFどちらの場合でも使えるように設計されてるyo

 これで十分実用的に使える共振回路ブースター内蔵ローカット付きが完成したne この回路に「zkunBL」という名前をつけることにするyo スイッチとツマミのコントロールをまとめておくyo
【PUセレクタ】通常どおりフロント、リアを選ぶ
【ボリュームポット】2連2軸で、上がリアボリューム、下がフロントボリューム
【トーンポット】2連2軸。上がリア、下がフロント。それぞれ、左いっぱいへ回すとハイカットが強く効いた状態になる。中央位置でなにも効いてない状態。右へ回していくとコンデンサとの共振回路が開いていき、あるポイントで音質が変化する
【エフェクト用ポット】奥側のノブでブースターのブースト量を調整。左で最小、右で最大。手前側のノブでローカットの量を調整。左でカット最大、右でカットしてない状態
【ロータリースイッチ】フロントPU用の共振回路に使うコンデンサーの切り替えができる。まあ、微妙な変化なので好みでw
【6Pトグルスイッチ】使用せず
【4回路3接点スイッチ】右端でブースターOFF、真ん中でブースターON

 なかなか物凄い多機能ギターだろ?(感心笑) ブレッドボード2枚だけでもこれだけの機能を詰め込むことができるんだという見本になるんじゃないかなw まだまだ実験は始まったばかりなので今後の展開に期待してくれyo('14 2/15)

クリーンBとトレブルB だyo
 前回作ったのはフルレンジブースターに分類されるらしいne 今回は同じ本の46頁に載っている2つの回路を作ってみるyo 一つ目はクリーンブースター。音を歪ませることなくブーストするものだyo



 この回路ではブースト量調整に100kΩのポットを使うので、エフェクト用ポットの手前側でブースト量調整を行うyo ローカット用ポットをとられちゃったので、とりあえず今回はローカット回路は無しだyo(手抜き笑) 実際に鳴らしてみるとたしかにこれは歪まないne 音量だけがアップする感じ。まあ、マルチエフェクターへと出力される音量レベルがかなり変化するから、パッチによっては結果的に歪み感を増す感じにはなるだろうけどne 音量変化以外にこれといった特徴がないので、あまり面白い回路ではないne(苦笑) もう一つの回路を試してみようかw



 こちらはトレブルブースターだyo 回路の結線パターンは上のクリーンブースターと同じだyo 違うのはコンデンサの容量と一部の抵抗の値のみ。たったそれだけで別の機能をもつエフェクターに改造できちゃうんだからすごいよne その気になれば、4回路3接点スイッチでクリーンブースターとトレブルブースターを瞬時に切り替えるなんて回路も作れそうな感じだyo(無意味な笑)

 こちらのほうも実際鳴らしてみると、これは面白いw まさにトレブルを増強したようにブーストされて若干歪みが加味されるので、いい感じに切れ味のよいサウンドに変化するyo これだと低域がふくらんでボワボワしないので、ローカット回路がなくても全然大丈夫という感じ。これは使えるなwという感じがするyo この回路に「zkunTB」という名前をつけることにするyo(微笑)

 前回のFETに続き、今回はトランジスタを使用しているyo 注意してほしいのはトランジスタは日本製と海外製とでは3本足の並び順が異なるということだyo 今回使ってるのは日本製のものなので左からBCEの順になってるけど、海外製のだとCBEとなるから配線を多少動かさないといけないyo(呆れ笑) 面倒くさいルールがあるもんだne('14 2/20)