『教育用G3Xパッチメイカー』(Step 4 パッチファイルの構造の巻)
【解説】
これは言わずと知れた「パッチコンバーター」をG3Xのパッチ構造閲覧専用に改造したものだよ。青いボタンを押すと
パッチ0番から9番までの中身を表示するよ。パッチファイルにはパッチ1個だけのファイルで拡張子が「.g3xp」の
ものと、パッチグループファイルで拡張子が「.g3xa」のものがあるよ。前回Step3で作ったものはシンプルにパッチ
1個だけの「.g3xp」ファイル用だったけど、今後はすべて「.g3xa」ファイルを話題の対象にするよ。
まずは一番上のテキストエリアを見てくれ。ここには実際のG3Xのプリセットパッチグループファイルを先頭10個だけ
にした「Test10Patch」というパッチグループファイルの中身が入ってるよ。HTMLと同じようにタグで囲われた
「入れ子構造」になってるのが見てとれるよね。
最初のほうに書かれているのはパッチグループファイル全体のヘッダーだね。このページの緑色で塗られたエリアの
情報がタグに挟まれて書かれているね。
その次から個別のパッチデータが順に書かれているよ。<PatchData>タグで挟まれた中身がパッチ1つ分の内容に
なってるよ。まずはパッチ個々のヘッダー部分が書かれてるよ。このページのクリーム色に塗られたエリアの情報だね。
ここでの<Product>タグは「.g3xp」ファイルの場合だけ使用されるので無視していいよ。Nameはパッチ名だね。
Tooltipというのはそのパッチの説明を書いておける欄で、実は日本語も入力できるんだよw Tooltipに書いた内容は
Edit&Share上でパッチ名の上にマウスカーソルをもっていったら表示されるようになっているよ。ただし、PC上の
フォルダ内に保存されているパッチグループのみで動作するので、本体のUserAreaにあるパッチでは表示されない
ようだね。あっ、Windowsでどうなってるのかは知らないよw(無責任笑) keywordsというのは検索用に単語を
登録しておくスペースらしいけどボクはそこまで使ったことはないne versionというのは勝手に本体がつけてくれる
数値なので、まあそのまんま記載しておくだけだよ。
Module0というところからが、いよいよ個々のエフェクトユニットの情報になるよ。このページのピンク色に塗られた
エリアの情報になるよ。まず、G3Xで使える6ユニットは先頭からそれぞれModule0, Module1, Module2, Module3,
Module4, Module5と呼ばれているよ。それぞれがパラメータとしてPrm0からPrm10までの11個のデータを持つことが
できるよ。ただ、現在はPrm10はすべて0しか入ってないので実際には使われていない予備パラメータという感じに
なってるよ。
Prm0はそのユニットのON/OFFを表しているよ。0ならOFFで、1ならONだよ。Prm1はそのユニットで選択されている
エフェクトのID番号がはいってるよ。注意しなくちゃいけないのは、このID番号というやつはG3Xのマニュアル末尾に
のっている「エフェクト番号」というやつとは全くの別物であるということ。さらには、機種ごとに微妙な違いがあったり
して非常にややこしくなっているよw(大苦笑) そのへんの事情は次回のStep5で詳しく整理することにするよ。
Prm2以降が各エフェクトのツマミの値になってるよ。これは有り難いことに、必ずマニュアルに出てくる順番どおりに
Prm2, Prm3, Prm4…という風に割り当てられてるよ。ただし、これもクセモノで、Edit&Shareの画面に出てくるツマミ
の順番はまた別のものになっていたりすることがあるので要注意! 必ずマニュアル掲載順を確認するクセをつける
ようにしようw いろいろややこしいだろ? これを一人で解析していったボクの苦労をわかってくれるかなw(微笑)
さらに覚えておいてほしいのが、各パラメータの数値の入り方だね。とにかく、パッチファイルのパラメータ欄には
0以上の整数しか絶対に入らないよ。そして、とり得る値の中で一番小さいものを必ず0にして付番している。たとえば
Pedal Cryの「Freq」パラメータはマニュアルを見れば1〜50の値をとるんだけど、パッチファイルに入る数値としては
0〜49の値になるってことだよ。他にもZNRの「Detect」パラメータは「GtrIn」と「EfxIn」という2つの値をとるんだけど、
これもパッチファイルに入る値としては「0」と「1」になるよ。このように、どの値のときに実際はどういう数値を入れなく
ちゃいけないかは、マニュアルをよく読んで自分でカウントしてやらないといけないんだよw
Module6はトータル設定のデータが入る特殊なモジュールだよ。このページの赤色に塗られたエリアの情報だね。Prm0
がパッチ音量。0〜120の範囲で設定できるよ。Prm1とPrm2がコントロールスイッチの設定。Prm2の方は、枝番管理に
使われているので通常は0しか入ってないよ。Prm3がコントロールペダルの設定。これはかなりクセモノなんだけど、
とりあえずオートアサインとボリュームペダルとして利用するだけなら定数を入れればいいだけなので単純だよ。Prm4
はペダルの最小値で、Prm5はペダルの最大値だよ。まあ、これらについては、また後日じっくり話をするよw(含み笑)
あとPrm6以降になんだか分からない数値が入ったりするけど動作には影響ないようなので無視してるyo(苦笑)
Module7もデータ枠としては持っているけど、すべて0が入っていて現在は使われていないので、これも拡張用として
とりあえず確保されているんだと思うよ。これも無視でOKだよw
ここまでで1つのパッチの情報が終了で、また次のパッチのデータが続いていくわけだよ。このページの画面上では
各モジュールの下段の行にそれぞれのパラメータの説明をつけているけど、これはボクが親切に表示しているだけで、
実際のパッチファイルデータにはそんな説明はいっさいついてないからねw このデータ構造を理解して、自分でどこに
何が書いてあるか、何を書いていくべきかを判断していくというわけさw ま、馴れればそう難しいことではないから
めげずに頑張ってくれyo(激励笑)